うちの旦那はオネエ様

地方在住、ホモのひとりごと

健闘を祈っていた石川大我さん、祝・当選!

以前に国政に挑戦する石川大我さんの健闘を祈る、

と記したら、

このたび無事に石川大我さんが当選された

 

 

かつて石川さんの著書に勇気をいただき、

昨年も石川さんの講演にお邪魔した

同世代の同性愛者としてうれしく思っております

石川さんに頂いたサインは私の家宝です

 

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同性愛者であることを公表している国会議員としては、

立憲民主党尾辻かな子さんがいらっしゃますが、

彼女に関しては前回の衆院選の際は

自身がレズビアンであることを徹底的に伏せていたように感じます

 

それに対し、石川さんはゲイであることを前面に出して、

選挙戦を戦い抜きました

それで勝利したのですから、

これはこれで大したものであると思います

 

ただ、残念極まりないのは得票数です

結果を拝見しますと、73,799票とのこと

 

石川さんの日頃からの主張を拝見してますと、

いわゆるLGBTは日本に1000万人いるそうですね

 

無論、選挙権のない人も含むのでしょうが、

今回、石川さんは全国比例に出馬されたので、

全国どこに住んでいるLGBTも石川さんの名前を書けた、

にもかかわらず73,799票とはあまりにも寂しいものがあります

 

 

 

さて、石川さんは今回の選挙戦を通じて、

徹底的に「同性婚の実現」を訴えてきました

参院ということで解散の心配もありませんし、

ここはじっくり時間を掛けて取り組んで頂きたいものです

 

そして、その際にはぜひ、議論をしてほしいのです

石川さんは特に昨年夏の杉田議員の寄稿をめぐる騒動以降、

自分と違う意見に対してあまりにも排他的、攻撃的です

 

同性婚の実現を訴えれば、反対する声が出てくるのは当然のことです

そういった人たちに「差別的である」などと敵対視せず、

「なぜ反対するのか」ということを聞いた上で、

丁寧に説明し、

一人でも多くの賛同の声を得るようにしてほしいのです

 

同性婚でないのは差別である!」「私たちはシアワセになる権利がある!」

などと叫びちらして仮に同性婚という権利を得たとしても、

祝福してくれるのは一部のLGBTとアライだけでしょう

 

でも、時間がかかれど、賛同の声を得た上での権利であるなら、

多くの方が祝福してくれる、というものではないでしょうか

 

同性婚の実現を掲げて当選した以上、

党を越えて、特に与党の保守系の議員さんたちとも議論を積み重ねてほしいものです

 

もう一点、ぜひお願いしたいのは、

これまでカミングアウトなんか考えたこともないゲイが、

石川さんの活躍を見て

「あ、俺もカミングアウトしてみようかな」

と思えるような仕事をしてほしいのです

 

だいたい同性婚なんていうのは公開カミングアウトですし、

パートナー双方がカミングアウトしていることが大前提の制度です

 

仮に同性婚が認められても、

今現在、多くのゲイが家族に対しカミングアウトしていないのですから、

同性婚をしたいけどカミングアウトはしたくない、

といった葛藤を抱える当事者が多く現れることになるでしょう

 

ただでさえ、男性同性愛者に関しては、

「女性的な喋り方」とか「女装」とか、

特定のイメージが深く根付いてしまっている

これに加え、最近は活動家のみなさんによって、

「不幸である」「社会的弱者である」といったイメージも付加されてしまった

 

子供なら、親に心配をかけたくないと考えるのは当然のことです

現在の状況下で、親にカミングアウトなんかできるはずがありません

 

でも、ここで石川さんのような、

ゲイを公言している見た目も話し方もごく普通の男性が、

党派を越えて同性婚の実現に邁進していく、

そういった姿を見せることができれば、

「俺も同性婚したいし、カミングアウトしよう」

という当事者が現れてくるのかもしれません

 

当事者の多くが共感ないし勇気を得ることができるのは、

「私は同性愛者である」とカミングアウトした人が国会議員になることではなく

カミングアウトした国会議員がどんな仕事を成し遂げたかということです

 

仮に石川さんが自民党参院議員の青山繁晴さんと国家観について激論をかわす、

今回当選された山田太郎さんと表現規制について激論をかわす

なーんてことをやるだけで

多くの当事者は感動すると思いますよ(笑)

 

しかしながら、

尾辻かな子さんみたく

国会議員なのに議論はさておき

他人を攻撃することに終始していたら、

当事者としては絶望しかありません

 

身近なところにちょうどいい「例」がいらっしゃるのですから、

間違っても同じ方向に進まないことを、

当事者のひとりとして切に願っております

 

何はともあれ、

このたびの当選、誠におめでとうございます