うちの旦那はオネエ様

地方在住、ホモのひとりごと

ロスジェネ世代のLGBT

LGBT当事者が網走市長ら批判する声明「存在否定するのか」

なる記事を拝見した

 

上記リンクだと記事が途切れているので、

以下が全文となる

 

網走市LGBT(性的少数者)のカップルを公的に認証する「パートナーシップ宣誓制度」の導入などを求める陳情を市議会に提出している、市内のLGBT当事者で行政書士佐藤正隆さん(45)が12日、水谷洋一市長と、陳情に否定的な保守系の立崎聡一市議の市議会での発言が、LGBTに対して差別的などとして問題視する声明を出した。声明文を報道各社にファクスで送付した。

陳情は昨年6、9、12月の市議会に提出し、LGBTの児童生徒らへの配慮なども求めている。いずれも本会議提出前の委員会審議で全会一致とならず「継続審査」とされ、採択されなかったが、水谷市長は、陳情内容を把握していた。

水谷市長は8日の市議会代表質問で「市には現時点でLGBTに関する相談はないが、今後、市民から相談や声が寄せられたら慎重に対応したい」と答弁。また、立崎市議は昨年12月の市議会総務経済委で「LGBT関連の諸政策の制度化には、表現の自由や思想信条の自由を害する恐れという懸念も出されている」などと発言した。

今回の声明は、市長答弁に対し、「陳情は市民の声」「何度も陳情を提出している私の存在をないものと言われているみたいで失望した。当事者は声を上げられないのが現状だ」と反論。立崎市議の発言に対しては「LGBT当事者はいてはいけない存在なのか」と批判している。

北海道新聞の取材に水谷市長は「市役所の窓口に困りごとの相談はきていないという意味」とし、立崎市議は「市民にLGBTに対する機運が高まっていないという意味で話した」とし、差別の意図を否定した。

 

 

 

最近、LGBT関連の記事を拝見していてしみじみ感じるのは、

当事者の主張云々より、記者の筆力に問題があるのではなかろうか、ということで、

この記事だけ読めば、この行政書士さんの主張がまったく見えてこない

 

だいたい、LGBT当事者っていうのは何なのだ?

記者さんもよく分からぬまま記事を書いているのではなかろうか

 

この声明を出した行政書士さんが

トランスジェンダーであり、何らかの支援を求めている、という話なら、

網走市さん、ちょっと何か配慮してやりなはれや、

てな気分になるが、

記事にはLGBT当事者としか書いていない

 

私はこの方のツイッターを拝見した

しかしながらアイコンを見た瞬間に混乱した

笑顔を浮かべた男性と、子供が写っている

 

プロフィールを見ても

LGBTのいずれに属するのか、やはり分からない

 

ツィートをずーっとたどっていくと、

拡散希望」と書かれた声明文が出てきた

せっかくなので拡散に協力する

 

本日、3月12日付けで以下の内容の声明文を網走市網走市議会、報道各社に送付いたしました。報道関係者の皆様、本件に関する取材は時間の許す限り、全てお引き受けいたします。取り上げていただければ幸いです。 

以下声明文です。

 

謹啓

 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、3月5日、開かれた平成31年3月議会、総務経済委員会において、平成30年12月議会において継続審査となっておりました陳情第52号、「LGBTs(性的少数者)へ憲法13条に基づいて立法・行政で最大の尊重を網走市に求める陳情」は、12月議会に続いて立崎議員のみが継続審査の意見により、委員会での全会一致とならず、継続審査となりました。

陳情にご賛同いただき、全会一致に向け委員間討論を行ったすべての総務経済委員会所属議員の皆様に感謝いたします。

なお、立崎議員による12月の継続審議理由に「LGBT関連の諸政策の制度化は表現の自由や思想信条の自由を害するおそれ」という、問題発言がありました。3月議会では、その発言について一切の釈明も謝罪もなく、「推し進めることで何らかの課題を生じさせる懸念」を理由に継続審査を提案しました。委員間討論において、「会派に持ち帰り、採択出来うる文面はないか」との問いかけにも頑なに会派でも継続審査提案である以外の発言はなく、「何らかの課題を生じさせる懸念」についても具体的な説明もありませんでした。

また、3月8日に平賀貴幸議員が網走市の多様な性を持つ方々の人権についての基本的考えや啓蒙・啓発活動について代表質問を行いました。この質問に対して水谷洋一網走市長は「市には現時点でLGBTsに関する相談はございませんが、今後、市民から相談や声が寄せられたら慎重に検討したい」と回答しました。

私が、昨年6月、9月、12月議会の3度にわたって網走市議会に陳情したことは「市民からの声」に入っていないのでしょうか。理解に苦しむところです。 

今回の網走市議会会派志誠会、立崎議員及び水谷市長の対応は、網走市に最も少ない推定数の人口の3%、1000人はいる、LGBTs当事者を落胆させたと言わざるを得ません。

2014年改訂されたオリンピック憲章、オリンピズムの基本原則の6には「このオリンピック憲章の定める権利および自由は人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治的またはその他の意見、 国あるいは社会のルーツ、 財産、 出自やその他の身分などの理由による、 いかなる種類の差別も受けることなく、 確実に享受されなければならない」とありますので、このままだと網走市はオリンピック憲章の遵守について問題があることになり、東京オリンピックパラリンピック公式キャンプ地に相応しくないと言われても仕方がない状況です。

今回の対応により、平成が終わる前に12月議会でほぼ合意に至った、LGBTsパートナーシップ制度に関する調査やLGBTsについての啓発すら、網走市では実施される可能性が低くなりました。この状況を打開するためにも、今後継続的な働きかけを様々なチャンネルを活用しながら続けてまいります。

謹白

 

ツィートを拝見して分かったことは

反自民党」「反安倍政権」「国民民主党支持」「北海道知事選では石川候補を応援している」

ということか

 

私はこの方が書いているブログを拝見した

そして、プロフィールにようやく疑問に対する答えを発見した

 

バイセクシャル、だそうな

 

 

 

気になったのはこの行政書士さんの年齢が45歳であるということだ

 

1974年生まれである尾辻かな子さんや石川大我さんに村木真紀さん、

有名人と並べるにはおこがましいが私と同世代である

 

松中権さんは1976年生まれ

今度参院選に出馬される増原裕子さんは1977年生まれ、

なんもり法律事務所の南先生は1976年、吉田先生は1978年生まれ

そろいもそろって同世代だ

 

先月の同性婚訴訟を見ても、

細かい年齢は分からぬが、顔出しされている方の写真を拝見すると、

やはり同世代、40代の方が中心であるように察する

 

トランスジェンダーの方は、

いろんな世代の方がさまざまな発言をしているが、

同性愛者に関して言えば、LGBT云々の話に出てくるのはほぼ私と同世代の方だ

ロスジェネ世代、といえばいいかもしれない

 

何せLGBT関係の運動の中心には常に私と同世代の方がいる

 

そんでもって、似たような年代の仲のいい面々だけで集まっているから

LGBTを取り巻く環境の変化に気づくこともなく、

当事者を置き去りにして騒ぎ続けている

  

 

旦那と私は一回り年の差があるもので、

世代差を感じることは多々ある

 

私は尾辻さんの「カミングアウト」や石川大我さんの「ボクの彼氏はどこにいる?」を

同世代の人間としてウンウンうなずきながら読んだものであるが、

うちの旦那の感想は

「昔の同性愛者は大変だったんだなあ」となる

これが世代の差って奴だろう

 

私が大塚隆史さんや伏見憲明さんの本を読んでもやはり

「昔の同性愛者は大変だったんだなあ」と思うのだから、

これもまた世代の差って奴だろう

 

間違いなく同性愛者の中でもゲイをとりまく環境は大きく変わってきている

 

先輩方が出会いを求めようとすれば、

ゲイバーに行くか、ハッテン場に行くか、ゲイ雑誌の回送を使うくらいしか手がなかった

 

私の世代になると、ここにインターネットが加わるから、

お仲間探しや情報収集という点においては格段に楽になっている

 

ただ、私と同世代にとってインターネットが身近になったのは

あくまで20代になってから、なのよな

 

若い世代は物心ついた時にはすでにインターネットがあった

この差は、あまりにも大きい

天と地ほどの差がある、といっていい

 

私と同世代、ならびに上の世代は、10代の多感な時期を

「同性愛」に関する知識を得ることのないまま過ごしていることになる

不安に感じるのは当然のことだし

「誰にも言えず、苦しかった、孤独だった」ことも多くの方が経験しているだろう

 

私の場合、小学生の時には男性の裸体にしか性的興奮をおぼえず、

いったい自分が何者なのか分からず不安に感じていた

そもそも「同性愛」なんて言葉もしらなかったし、

調べる手はずもなかった

当然、誰にも相談なんかできなかった

 

石川大我さんも「ボクの彼氏はどこにいる?」にも、

誰にも相談できずもがき続ける様子が描かれているけど、

私の世代だと似たような経験はあると思う

 

ところが一回り年下の旦那になると

中学生の時にはネットに接して自分がゲイであると分かっていた

高校生になると、ネットを通じてリアルなゲイの方とも会ってるし、

大学に進学して一人暮らしを始めるのが楽しみで仕方なかったそうだ

 

旦那に関していえば

「誰にも言えず、苦しかった、孤独だった」という感覚そのものが存在していないし

むしろゲイであることを前向きにとらえている

そもそもゲイであることを隠しているという意識を持ち合わせていないので

カミングアウトもへったくれもないのよな

 

こういった意識の方は旦那の世代の方をみていると案外多いように察する

「私は何者なんだ!」って時期がなくて

「自分はゲイだ」って最初っから分かってる

 

私と同世代の方の場合

不安に感じていた時間が長い分、

自分のことを知ってほしい、といった思いが強いのかなと思う

 

後にブログが流行ったときも、

私と同世代である多くのゲイのブロガーさんが、

カミングアウトに対する考え、経験談などを綴っていたし、

石川さんや尾辻さんの著書だけでなく、

砂川秀樹さんの「カミングアウト・レターズ」といった作品を

読まれた方も多々いるのではなかろうか

 

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ところがカミングアウトを一度意識してしまうと

「周囲は受け入れてくれるだろうか」「嫌われたらどうしよう」と

あれこれ考えてしまうので

どうしても「生きづらく」なっちゃうのよな

 

ただ、それは同性愛者に限った話ではなく、

私達の世代特有の生きづらさっていうのもあると思う

第二次ベビーブームの頃だしそもそも競争相手が多い、

教師による体罰なんて日常茶飯事、

校内暴力やいじめ問題が社会問題と化していた

 

就職する頃にはバブルが崩壊しており、

女性の社会進出も一気に進んだ

それに伴いやはり男女双方に軋轢のようなものはあった

 

そのうちインターネットが普及し、

ホームページやブログなど、誰もが自分が発信者になれるようになった

同時に掲示板などで、今まで口にしてこなかった

「心の声」のようなものが、可視化されるようになった

 

ゲイの世界においては、2010年ごろに出会い系アプリが登場したが、

私たちより上の世代はそもそもスマホを持っていなかったので、

登録しているゲイの中では最も年長の部類になっちゃうのよな(笑)

10代、20代の子たちからすれば30代の私なんかは「おっさん」扱いである

 

やはり私達の世代は「生きづらい」思いをしているのは事実なんだろう

 

 

 

で、私は一応、活動家さんが同世代なもので

言ってることも大半は分かる部分もあるのよな、実は

 

しかしながら旦那になると「何言ってるの?この人たち」になってるし、

友人カップルは昨年某所で石川大我さんに会ったらしいのだが、

友人の彼氏(30歳)は石川大我さんすら知らなかったそうだ

 

私はこの話を聞いた時、ちょっとしたカルチャーショックに陥った(笑)

これもまた、世代の差って奴なんだろう

 

活動家さんたちが何を主張するのも自由であるけど、

世代による考え方の違いってところも、

きちんと意識しておく必要があると思う

 

そして何より、私のような底辺のホモが言うのもおこがましいのですが、

活動家の皆様においては、これまでの主張を一度総括する時期にきていると思います

 

LGBTトイレはどうなったのかとか、

パートナーシップ制度が有効な利用がされているかとか、

申請者が少ない理由は何なのか、など、

一度冷静に考えてみる必要があるのではないでしょうか

 

GIDの方のようにコツコツと地道な活動を続け、

きちんとした結果を出している方がいる一方で、

LGBT云々を掲げる方々が

何か当事者のために成し遂げたことはひとつでもあるのでしょうか?

私には何一つ思いつきません

 

むしろ、活動家さんたちの無計画、かつ感情に任せた数々の無責任な言動により

LGBTに対する世間の目は厳しくなっていると感じます

今や「差別」という名の印籠を振りかざした単なる当たり屋です

 

また、活動家の支持者の方による当事者への誹謗中傷も

日々ひどくなっている現状をどうお考えでしょうか?

「私の知人が自殺した!」

なんて言ってる割に、当事者に対する殺害予告には何ら反応しないのはなぜですか?

 

活動家の皆様、あなた方は本当にいったい誰のために活動しているのですか?

そもそも本当に同性を愛しているのですか?

本当に愛しているのは単に自分自身だけではないのですか?

 

あなた方は同性愛者の見方なんですか?敵なんですか?

そろそろはっきりさせませんか???

 

ちなみに私は活動家のみなさんは全員敵だと思ってますのであしからず(笑)

 

ま、中年の域に達した活動家のみなさま、

せいぜい頑張ってくれなはれ

同世代の人間として陰ながら応援しております

ではでは