うちの旦那はオネエ様

地方在住、ホモのひとりごと

豚汁にコショウ

 

>なぜカミングアウトできる当事者が少ないのか

 

それは単にカミングアウトの必要性を感じていないからでしょう(笑)

ノンケの大半は「僕は女性が好きだ!」なんてことを言いません

どうしてゲイが「僕は男性が好きだ!」という必要があるのでしょうか

 

 

 

私は多くのゲイは一般社会に対するカミングアウトは必要ないと考えていると思いますが、

親に対してカミングアウトするかしないかで悩んでいる方は、

また、悩んだ結果、言わないと決めている方は

かなり大勢いると思います

 

ここ数年、私達の周辺においても何組かの同性カップルが同居に踏み切ったのですが、

それでもなお、親には言っていないのです

(うちの旦那も含む)

確か松岡さんのパートナーさんも、

家族全員にはカミングアウトされていないんですよね

 

私は昨年、LGBT関連のイベントに出席しましたが、

その時に登壇されていた、LGBT関連の仕事をしている方ですら、

「親にだけは言えなかった」とおっしゃっていた

 

また、ノンケの友人や同僚にはカミングアウトしているけど、

親にだけは言っていないという方も少なからずいるでしょう

 

どうして日本で同性婚云々の話が盛り上がらないかと言えば、

ゲイに関して言えば親にカミングアウトしている方が

あまりにも少ないから、であると思うのです

 

パートナーシップ制度にしろ、同性婚にしろ、

大前提が「カミングアウト」です

多くの当事者がカミングアウトをしないのですから、

こういった話が盛り上がらないのは当然のことです

 

松岡さんにしろ、活動家さんたちの意見というのは、

あくまで「カミングアウトしている当事者の意見」にすぎないんですよね

だから、私なんかは割と納得できる部分も多々あるのです

 

「カミングアウトをしていない、その必要性を感じない」当事者と

意見が合わないのはごくごく当然のこと、と言えないでしょうか

それはカミングアウトをしている私と

カミングアウトをしていない旦那の関係の中でも当然の如くあったことです

 

ここでいつも面白いなあ、と思うのは、

松岡さんたち活動家さんたちの主張は、

「多くの当事者がカミングアウトできないのは日本の社会が同性愛者に対し差別的だからだ!」

となる点です

 

果たしてそうなんでしょうか?

 

私が、松岡さんたちの活動で一番よろしくないと思うのは、

親の世代に対し

「同性愛者は弱者である、差別されている」

という印象を与え続けていることであると考えます

 

当事者は仮に同性愛者であることを悩んでいたとしても、

社会に出れば活動家さんたちがいかに適当なことを言っていたかというのが、

身をもって分かるというものです

 

しかしながら親に関しては違う

 

親は同性愛者がごく普通に生活している、という

ごくあたりまえの情報にたどり着くことすら不可能なのです

 

私はなぜ当事者の多くが親にカミングアウトしないかと言えば、

「できない」という思いより

「心配をかけたくない」という思いの方が勝っているからだと

考えます

 

少なくとも、今現在カミングアウトしたころで

巷にあふれている同性愛者に関する情報なんて

ネガティブなものばかりです

 

「僕は単に男が好きな男だから何の心配もないよ」

 

といったところで何も説得力もありません

 

また、仮にカミングアウトすれば、親は同性愛者についていろいろ調べるでしょうけど、

少なくともネットを通じ得られる情報なんていうのは

活動家さんたちが発するネガティブなものばかりです

 

また、カミングアウトをされた親が、

杉田水脈さんに対する下品極まりないないデモの様子なんかをみれば

「うちの息子もこんなのに参加しているのかしら」と頭を抱え込むことになるでしょう

 

となればどんどん子供は親に対しカミングアウトしづらくなる、

とも言えないでしょうか

 

見方を変えれば、

松岡さんたちの活動そのものが、

カミングアウトし辛い社会をつくり出しているのです

 

さらに、LGBT云々に政治的要素を絡ませてしまった以上、

いまのご時世においてカミングアウトなんて、

デメリット以外の何者でもありません

どんなに当人が否定しても、

カミングアウトの先にはもれなく立憲民主党社民党共産党あたりがくっついてくるのです(笑)

 

こういった状況にしちゃったのは、

別に社会が悪いわけでも何でもなく、

松岡さんを始めとする活動家さんたちの運動の結果ですよ

 

>なぜカミングアウトできる当事者が少ないのか想像を巡らせて、

 

なんて他人事のようによく言えますね(笑)

 

僕らは単に男が好きな男で、

恋人とも幸せに生きていける、

そんな認識を広めた方が、

親の世代だって安心できると思うし、

当事者側もまた、カミングアウトもしやすくなり、

同性婚というものも本気で考えやすくなると私は考えます

 

親なんてほぼ異性愛者なんですから、

息子が同性愛者で嬉しいなんて言う人は皆無でしょう

しかしながら、

息子が同性愛者であれ幸せ、かつ元気に生きていてくれれば嬉しいと考える親なら

大勢いると思うのです

 

こうした考え方が浸透していた方が、

当事者だってカミングアウトしやすいと思いませんか?

 

しかし、そうやって「僕らは普通に生きています」というメッセージを発しつつ、

同性婚の実現を目指しているような方を

活動家の支持者は攻撃するのです

 

松岡さんも当然ご存知ですよね

 

特に松岡さんの出身大学の某教授の周辺の方々なんて、

当事者に対して罵詈雑言を繰り返してますけど、

日頃から「人権云々」とおっしゃっている松岡さんが、

それに対しどういった感想を抱いているのか、

ぜひ知りたいところです

 

ちなみに、、、

私は松岡さんはまだ若いんだし、

いったん彼らとは距離を置いた方がいいのではないかと思います

 

松岡さんは40年後も彼らのように

「社会が悪い!」「ゲイは差別されている!」と

ネチネチ文句言いながら生きていたいですか?

それよりはもっと彼氏とのラブラブな日常を綴っていきたいとは思いませんか?

 

ま、彼らが理想の姿であるならご自由にどうぞ、ですけどね(笑)

 

 

 

週末、旦那はかねてから映画版の「コナン」を見たいと行っていたのだけど、

私がまるっきり興味を示さないもので、

結局「友達と見に行ってくる」となり、

「どうぞご自由に」と見送った昼下がり、

何か食べるかと台所に立つ

 

冷蔵庫を覗けば大根やら人参やらごぼうやら、豚肉も少々あったもので、

豚汁風のうどんをつくることにした

 

豚汁をつくっていると、

私がかつて働いていた社員寮に入ってきた新入社員の子をつい思い出す

高卒の18歳、ラグビー部出身、のツトムくん

もろ体育会で超がつくほど可愛かった(笑)

 

私はその社員寮の食堂のお兄さん(当時は一応20代)をやっていたのだが、

ここの人気メニューのひとつに「豚汁」があって、

大鍋にデンとつくって電熱器にセット、

丼とネギ、一味や七味を置いて各自でよそってもらうようにしていた

 

するとツトムくんが厨房に入ってきて、

「コショウ、ください」なんてことを言う

 

私は翌朝の準備をしていたもので、

「そこの棚の奴もってきゃいいよ、何すんの」と聞いたら、

「豚汁にはコショウっすよ」と笑う

 

「豚汁には一味」と頑なに信じていた私は

変わった子だなあ、でも可愛いなあ、と思いつつ、気にもとめずにいたのだけど

何年かして私は従食を作る側から食べる側に転身して、

ツトムくんとたまたま一緒に食事をとることになって、

その時のメニューがたまたま「豚汁」だった

 

ツトムくんはやはり厨房に行って、

ギャバンのでかい業務用のブラックペッパーを持ってきて、

豚汁にでんでんでんとかけて「うめえ」と言う

その表情があまりにもうまそうであったので、

私も、ものは試しとかけてみたら、

「いつもの豚汁」がまるで違う味の豚汁に変化した

 

ツトムくんは

「みんなにおかしいって言われるけど、うまいっしょ。豚汁にコショウ」

とニコリと笑い、

私はうなずくしかなかった

 

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肉と野菜をごま油で炒め、

水を入れて煮立たせ粉末だしとにんにく、生姜を少々、

うどんを入れて再沸騰したら丼によそい、

ネギをのせ、コショウをたっぷり振る

 

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豚汁なんて随分久しぶりにつくったけど、

根野菜もたっぷり取れるし幸せな気分になる

とりあえずゴボウさえ入ってりゃ、

豚汁っぽくなるのよなww

コショウをふればキュッと味が引き締まる

 

あー、ツトムくん、可愛いかったなあ、

あの時高卒だったから今は後半、

そっか、旦那より年上か、

もう結婚して子供もいるんだろうな、

何度か風呂場でも遭遇したけどいいカラダしてたよなあ、、、

とあれこれ勝手に思い出しながら食すれば、

一人きりの週末の昼飯も寂しくはない

 

さ、夜ご飯は何にしようかな、、、、