うちの旦那はオネエ様

地方在住、ホモのひとりごと

摩訶不思議なLGBT

LGBTは家も借りられない」はどこまで本当か…当事者のリアル

IMG_4096.jpg

ゲイの行政書士として、FP技能士として、おなじ性的マイノリティの〈暮らし・お金・老後〉の相談に応じる事務所を開いて約5年になります。そんな相談の現場から等身大の当事者像を考える本連載。今回は住宅賃貸の場面を取り上げます。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/59761

 

私が永易至文先生の本を手にしたのは

今から10年くらい前のことだったろうか

 

当時付き合っていた男と一緒に暮らすことを真剣に考えていて、

そんな矢先に見つけたのが永易先生の

「同性パートナー生活読本」という本だった

 

サブタイトルには「同居・税金・保険から介護・死別・相続まで」とあり、

さまざまな実例を紹介しながら、

解決策を提案してくれる素晴らしい内容の本だった

 

後に今の旦那の部屋に初めて行ったとき、

彼の部屋にはやはり永易先生の「にじ色ライフプランニング入門」があった

 

私と旦那は驚くほど趣味も考え方も違うので、

互いに持っているCD、DVD、漫画、小説に至るまでまったく被るものがなかったけれど、

唯一同じ書き手の本を持っていたのが永易先生だったとも言える

 

そして今回の記事もまた

問題提起があって、ちゃんと解決法まで記してあり、

さすが長年この手の問題に関わってきた方だなあ、とは思う

 

中野区で活動する性的マイノリティグループ『中野にじねっと』(私も参加)が2016年にシンポジウムのためにネット上で集めたアンケートの自由記述には、つぎのような声が寄せられました。

・ 男性2人というだけで不動産屋から難色を示された。

・ 年齢差があるカップルだったので、友だち同士という説明ができずに苦労した。

ルームシェアだと初期費用が2倍になると言われたり、男性2人での入居は身内に限ると言われたり、さまざまな制約がありました。

・ 女性2人(友だち同士と称する)だと喧嘩して出て行くことがあるとのことで、連帯保証人は、自分とパートナーそれぞれ別々に書かされた。 

 

これがいわゆるLGBT活動家の寄稿ならここで「けしからん」で終わるのだ

しかし、永易先生はこの解決策として不動産屋の意見をちゃんと書いている

 

「お客さんにお願いしたいのは、最初からすべて話してほしいということです」

 

そう、この事例で借り手側はだれひとり

「自分たちは恋人同士である、パートナーの関係にある」と告げていない

 

先生は寄稿の後半でこのように書いている

 

「当事者のがわも、同性カップルや戸籍未変更など伝える必要のある情報をきちんと伝え、不動産屋さんと信頼関係を築く努力も必要でしょう」

 

なかなかできないことかもしれないけれど、

まさに「正論」としか言いようがない

 

同時にこんな分かりやすい文章を書く方が、

自分の気に食わない意見にはすぐに訴訟をちらつかせ、

自分の気に食わない人間がネットや雑誌に寄稿すればすぐに

「いくらもらったんだか」とツィートし、

大半の方が読めない「新潮45」の松浦大悟さんの寄稿を

バズフィードでファクトチェックしたりするのか、

私には不思議で仕方ない

 

 

 

私は引っ越し魔的なところがあって、

更新のたびに引っ越しを繰り返していたのだけど、

何度か不動産屋を介さず、直接大家さんから借りたことがある

 

その時、大家さんに「あなたにならお貸しできます」と言われて、

部屋を借りるってことはいかに大家さんに信用してもらえるかってことなんだなあ、

と、つくづく感じたものだった

 

以前にも書いたけど、

モノを借りるってことは何より信用が大事なのだ

 

脱サラした経験がある方なら

会社員のうちにカードを作っておいたりしたものではなかろうか

また、フリーターなどで収入が不安定だとカードが作れないといった経験がある方もいるだろう

私自身経験者だし、惨めだった

 

しかしながら自分自身が貸し手の側にたてば、

ボールペン1本、本1冊を貸すにしても

相手が信用できるかってことをまずは第一に考えるはずなのよな

こんなのは親子でも友人でも兄弟でも一緒だろう

 

しょっちゅう事故を起こしている友人に

「車を貸してくれ」と言われたら

あなたなら貸すことができるだろうか

私ならできない

 

言い換えればモノを貸してもらえないというアピールは、

単に社会的信用がないことを公言している、とも言える

男女であれど社会的信用が得られないために部屋を借りることができない人だっているのだ

だからこそみんな信用を得ることができるように必死になっている

 

「借りれない」と声高に叫んでも状況は変わらない

「貸してもらえる」人間になる方が早いのよな

 

また、最近気になっているのがLGBT界隈はどういう訳かみんなして

反自民」「反アベ」「米軍基地反対」「憲法改正反対」

みたいな感じで完全に偏った思想をもった集団になりつつあるということだ

 

日頃からデモやったり裁判やったりしているような連中に、

自分が大家さんの立場なら部屋を貸したいと思うものだろうか?

 

活動家の皆様が自分の意見を発するのは自由だけど、

社会の偏見は活動家自身によって作られていることに、

そろそろ気づいた方がいい

 

何で気づかないのか、私には不思議で仕方ない

 

 

 

先日、友人カップルと温泉で1泊してきた

 

部屋は4人一緒

食事をするのも、風呂に入るのも、寝るのも4人一緒

 

普段、狭い布団で2人で寝ている旦那と私は

「今日は広くて快適やなあ」

と、お互いに嫌味をいいながら寝たが、

ふだん別々に暮らしている友人カップルは、

気づけば一つの布団で寄り添うように眠っている

 

ああ、私たちにもこんな頃があったよなあ、

なんてことも思う

 

同時に、これが男女のカップル2組なら、とも考える

おそらく、部屋だって夫婦別または男女別の2部屋借りることになるだろうし、

温泉旅行なのに肝心の温泉は大半が男女別である(笑)

 

何だかんだいって同性同志ってラクだし、楽しいと思うのよな

 

ホモである故に辛い点もあるかもしれないけれど、

それ以上に楽しいことなんていくらでもある

 

他人の考え方を変えるのはそう簡単なことではないが、

自分の考え方を変えるのは実は簡単なことだ

 

私は今の旦那と出会うまで、

そんなことがなかなか分からなかったし、

あれこれ迷走してしまった

 

生きづらい要因を他人や社会のせいにするのは簡単なことだけど、

今一度自分の考え方を顧みる必要があると思う

 

私は絶対にノンケにだけはなりたくない、という意味で、

生まれ変わってもホモでありたい(笑)