うちの旦那はオネエ様

地方在住、ホモのひとりごと

僕たちはどうすればふつうになれるのだろう

 

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https://www.asahi.com/articles/ASL9V41V8L9VUPQJ006.html

 多様性尊重 保守の本来 稲田朋美さん

新潮45の特集に寄稿した人の多くは今までお世話になったり、支援してくれたりした人で、みなさんまともな方です。ですがLGBTについては理解されていないな、というのが率直な感想です。

表現はともかく、杉田水脈さんの主張に同調する人はいます。2年前、私が党政調会長として「性的指向性自認に関する特命委員会」を立ち上げた時のことです。支援者からは「なぜこの問題に取り組むのかわからない」と言われました。LGBT理解増進法案をまとめようとしても、党内から反対されました。

 LGBT問題に取り組むのはリベラルというイメージがあるので、保守政党にはふさわしくないという反発が根強いのでしょう。家族制度を破壊するといった危機感もあると思います。でもLGBTの問題は、歴史認識イデオロギーとは関係なく、人権の問題だと考えています。

 保守とは本来、多様性を認めるものです。私の秘書は元宝塚市議で、議場でLGBTに対する無理解な発言をして大バッシングを受けました。そこから勉強し、今は理解者です。自分がすべて正しいとは思わず、色々な考えを聞いて賛同すれば考えを変える。それこそが保守の姿だと思います。杉田さんには騒動の後も、「特命委で議論しよう」と呼びかけています。

 私も保守系の雑誌に投稿してきましたが、10年以上も前の内容を国会で責められたこともありました。自分でも「そんなこと言ったんやー」とびっくりするけど、人間は成長する。大臣を辞任し、1年たってようやく反省点が言える。人間は失敗するけど、それで終わりじゃありません。

 ただここ数年、「ヘイト本」と言われる差別的な出版物が売れる状況は、悲しいですね。右派論壇が先鋭化し、保守を自認している私としては心外です。日本全体が不寛容な方向に向かっているように感じます。何かをやり玉に挙げて喜ぶ層が、増えているということでしょう。

 表現の自由をどこまで認めるかは難しい問題です。今回のような騒動があっても、裁判所以外に人権を規定する機関を設置することには反対です。自由な言論や政治活動を阻害する恐れがあるからです。過激なヘイトスピーチを受け入れない社会を目指すことが必要でしょう。

 私は歴史認識の問題から政治家になったので、固定的なイメージで見られています。そこに居心地の悪さ、息苦しさを感じます。意見は違って当然のはず。保守の人がLGBT支援と言ってみたり、リベラルな人が東京裁判はおかしいと言ってみたり。多様な意見があることが、健全な民主主義ではないでしょうか。【朝日新聞

 

僕はホモだけど

「どうすればふつうの人とみてもらえるのだろう」

なんてことをたまに考える

 

変な話だけど、

僕がホモであることを意識するのって、

このブログを書いている時や、

LGBTに関するツィートや記事を見ているときくらいだ

 

仕事をしている時だって、

街を歩いている時だって、

食事をしている時だって、

テレビをみている時だって、

僕は単なる男にすぎない

 

好みの男を見て「かわいいな」って思ったり、

男2人で暮らしていることは

ホモの僕にとっては

ごくふつう、というかあたりまえのことなのだ

 

にもかかわらず、

僕が知らないうちに「LGBT」なんていうカテゴリに配され、

LGBT理解増進法だか

LGBT差別禁止法だか知らんけど、

法律で守られるべき存在、

弱者認定されようとしている

 

どうしてホモであることが弱者なんだろうか

どうしたら、僕はふつうの男と認めてもらえるのだろうか

 

LGBT活動家によって植え付けられたおかしな価値観は、

あまりにも根強く、ただただ絶望的な気分になる

 

多くの男性は女性が好きなのかもしれないが、

僕は単に男性が好き、それだけの話だ

 

どうしてこれが人権問題だの差別云々につながっていくのか、

僕の足りない頭では考えても考えてもさっぱり分からないのだ

 

 

 

前略稲田朋美さま

 

はじめまして

僕はこのたび新潮45に寄稿したうちの1人、かずとと申します

いわゆる男性同性愛者、ゲイです

ちょっと前まで先生の地元、福井に住んでおりました

 

昨年、先生を三国祭で見かけた際は

旦那と2人で

「朋ちゃーん!」と声援をあげていた者です(笑)

 

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さて、先生はこのたび朝日新聞

「多様性尊重 保守の本来」なる寄稿をされました

 

先生が自民党LGBTに関し取り組んでいることは存じております

しかしながら

あくまでゲイの1人として気になる点がございますので

よろしければお付き合いください

 

新潮45の特集に寄稿した人の多くは今までお世話になったり、支援してくれたりした人で、みなさんまともな方です。ですがLGBTについては理解されていないな、というのが率直な感想です。

 

大変失礼な書き方になりますが、

稲田先生はLGBTの何を理解されているのでしょうか

 

僕は単なるゲイにすぎませんし、

LGBTの中ではゲイ同士の付き合いしかありませんので

正直言って、

レズビアンの方、バイセクシュアルの方、トランスジェンダーの方のことを

何も知りません

 

こう言っては何ですが、

先生は理解しているつもりになっているだけです

それも先生が理解しているつもりになっているのは

あくまで「LGBT活動家」の主張です

 

自民党という政権与党でLGBTについて取り組むのなら、

活動家ではない、一般当事者に目を向けることも必要ではないでしょうか

 

僕は男性同性愛者ですので、

あくまで男性同性愛者に限定して話を進めます

 

同性愛者の大半はごく普通の社会人なり学生です

確かに活動家が言うように「生きづらく」感じる点もあるかもしれません

私自身も長らくそう感じていました

 

しかしながら、同性愛者を取り巻く環境は劇的に変わっているのです

 

僕は40代なかばですが、

実際に、僕の年代のゲイであるのなら、

同性愛に関する情報も乏しかったですし、友人をつくることも困難でした

 

ネットが普及する以前は、出会いを求めるために

ゲイ雑誌にプロフィールを掲載し、

編集部が読者の手紙を回送する、なんてことも行われていました

 

しかし、今は違います

ネット、SNSがあります

 

ひと昔まえと比較すると

同性愛に関する情報を手に入れることはたやすくなり

友人関係の構築も容易になりました

 

これは都心部に限らず、地方でも同様です

 

先生の地元である越前市や周辺の鯖江市、福井市にも

当然のように多くのゲイが住んでおり、

一緒に金沢に飲みに行ったり

サンドームで開催されるライブに行ったり、

三国の芝政のプールに行ったり

秋吉であーだこーだ言いながらやきとり食べたりしているのです

 

活動家によって作り上げられた「生きづらい、孤独なLGBT」とかいったおかしな虚像とは

まったく別の世界が広がっているのです

 

「誰にも言えず、殻に閉じこもっている」などと活動家はいいますが、

いったいいつの時代の話なのよ、なんです

 

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僕が思うに少なくとも、日本の同性愛者の大半は

活動家が言うような「問題」なんて特に感じていないのではないでしょうか

以下、活動家が主張するLGBTが抱える困難リストやらを書き出しています

よろしければご覧ください

 

yopparae.hateblo.jp

 

「問題」を抱えているのは活動家の言い分を信じ切っている一部の同性愛者です

 

無論、同性愛者であることを悩んでいる方もいるでしょう

しかしこれは政治が介入してどうこうなることではありません

解決方法は当人が「同性愛者であることを受け入れること」です

あくまで個人の考え方の問題です

 

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自民党平成28年5月24日に発表した「性的指向性自認の多様なあり方を受容する社会を目指すためのわが党の基本的な考え方」において、次のように述べています

  

4.目指す方向性

まず目指すべきは、カムアウトできる社会ではなくカムアウトする必要のない、互いに自然に受け入れられる社会の実現を図ることであり、性的指向性自認の多様なあり方をお互いに受け止め合う社会を目指す理念を定めた上で、現行の法制度を尊重しつつ、網羅的に理解増進を目的とした諸施策を講ずることが必要であるとの方向で意見の一致を見た。

https://www.jimin.jp/news/policy/137893.html

 

>カムアウトできる社会ではなくカムアウトする必要のない、互いに自然に受け入れられる社会の実現

 

これ、もう実現しています

今の日本がまさにこの状況です

大半の当事者は

「カミングアウトできずに苦しんでいる」わけではなく

「カミングアウトの必要性を感じていない」のです

 

当事者の多く活動家のいう「問題」など、

ほとんど感じることなく同性愛者としての生活を満喫しているのではないでしょうか

(多くと書けば語弊があるかもしれませんが)

また、普通に社会人として異性愛者の方とも接していますから、

異性愛者の方がどれだけ苦労されているかも知っています

 

当然のことながら、同性愛者の中にもさまざまな考え方が存在します

右派、左派、リベラルも当然います

支持する政党もさまざまでしょう

 

例えば9月現在の政党支持率NHKの調査によると自民党が35.8%、

立憲民主党が4.8%とのことですが、

これは同性愛者に限定して調査しても似たような数字となるでしょう

 

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https://www.youtube.com/watch?v=HnAdsSRjADo

 

今騒いでいるのは同性愛者の中の野党支持者、

せいぜい1割程度ではないでしょうか

一般社会の構図はそのまま同性愛者の世界でも成り立ちます

なぜなら同性愛者は普通の感覚を持った普通の人だからです

 

稲田先生だって、同じ女性の国会議員である蓮舫さんや辻元清美さんと意見なんて全く違いますよね

それは一般当事者と活動家の関係と同じです

先生は蓮舫さんや辻元さんに腹立たしく感じることはありませんか?

ちなみに僕はいつも活動家に対し腹立たしく感じています(笑)

 

にも関わらず、自民党

LGBTに関する取り組みをしている稲田先生のような方が、

一般当事者の存在を無視して活動家の言い分しか聞いていないのです

これって非常におかしなことではないでしょうか?

 

自民党の稲田先生が話を聞いているのは、

自民党を支持している当事者ではなく、

立憲民主党共産党を支持しているような活動家「だけ」ということです

彼らのツィート見て下さいよ、

見事なまでに「反アベ」一色ですよ

 

ところが不思議なことに稲田先生は自分の支持者の意見を聞こうともしません

これは自民党そのものにも言えることです

 

当事者としてはため息しかでません

 

   ◇

 

稲田先生が「LGBT」などと一括りにしている方々の大半は

特に問題も感じず、普通に生きている、

これは私の実感です

 

しかし、性同一性障害の方の中には、

本当に社会的支援を求めている方がいらっしゃいます

こういった方々の切なる願いが、

LGBT活動家のばか騒ぎによってみえなくなっているのが今現在の何よりの問題です

 

LGBT活動家は

自分の意見に賛同しない人は徹底的に叩き潰す、

単なる危険人物の集まりです

杉田議員の人権を無視して徹底的に追いつめ

言論の自由を無視して一冊の雑誌を休刊にまでしました

 

彼らは我々当事者の代表でも何でもありません

 

稲田先生、お願いです

LGBTについて党内や国会で議論する前に

活動家以外の当事者にも目をむけてみてください

ちょっとSNSを覗いてみるだけでもいい

 

多くの当事者が、

さまざま悩みを抱えつつも、

同性愛者としての生活を満喫している様子が垣間見えます

 

ふつうに仕事に行って、ふつうに上司に怒られて、

ふつうに友人と海や山で遊んで、

ふつうに街に繰り出して、

ふつうに恋して

めいいっぱい楽しんでいる様子をたくさんSNS上にあげています

 

みんな、ふつう、なんです

ただ、同性が好き、それだけなんです

 

もし、日本という国が同性愛者に対する差別と偏見で満ち溢れているなら、

彼らの存在はいったい何なんでしょうか

同性愛が法や宗教によって禁じられてきた諸外国とは根本的に違うのです

 

稲田先生が本当の意味での当事者に接していただければ、

LGBT問題」とは果たして何なのか?

という素朴な疑問にたどりつくこともできるでしょう

 

活動家の主張する「LGBTの問題」とは、

ほとんどが「LGB」に関しては無関係で

「T」の方が抱える問題であるということも分かるでしょう

 

そもそも一緒くたにすることではないのです

 

稲田先生、

LGBTは普通の人です

ただし、一部に社会的支援を求めている方がいらっしゃいます

 

政治家であるなら、その社会的支援を求めている方に手を差し伸べてください

求めていない層に対しては、そっとしておいてください

そして、当事者間で「同性婚」についての議論が深まってきたら、

その時はぜひ手を貸してください

 

国会議員ともあろう方々が「特別な存在」に仕立て上げないでください

当事者のひとりとしての切なる願いです

 

長々と書きましたが

以上のことは、同性愛者の総意ではありませんし

活動家の意見をすべて否定するものではありません

彼らの意見もまた彼らの意見です

 

ただ、僕のような意見もあるということだけでも

知っていただければ幸いです

 

稲田先生の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます