うちの旦那はオネエ様

地方在住、ホモのひとりごと

「LGBTばかりでは国はつぶれる」…政治家の差別発言を乗り越えて、を読んでみた

LGBTに関する活動を勢力的に行っている松岡宗嗣さんが、

現代ビジネスに“「LGBTばかりでは国はつぶれる」…政治家の差別発言を乗り越えて”なる寄稿をされた

松岡さんは1994年生まれであるから私より20歳年下

私には1997年生まれの甥っ子がいるから息子といっても何らおかしくない世代の方だ(涙)

 

松岡さんは2015年以降の政治家による差別的発言として、

以下のようなものを挙げている

 

・海老名市・鶴指眞澄議員「同性愛は異常動物」(2015年11月)

柴山昌彦議員「同性婚少子化に拍車がかかる」(2015年3月)

・新潟・西川重則議員「おかまに支援いらぬ」「正常な形でない」(2016年3月)

竹下亘議員、宮中晩餐会への同性パートナーの参加は「日本の伝統に合わない」(2017年11月)

杉田水脈議員「LGBTは生産性がない」(2018年7月)

・谷川とむ議員「同性愛は趣味みたいなもの」(2018年8月)

 

これに追加して、

平沢勝栄議員が「この人たち(LGBT)ばっかりになったら国はつぶれちゃうんですよ」と発言したことに

新年早々落胆した、と松岡さんは述べている

 

こういった政治家の発言を踏まえた上で、

「選挙」同性婚訴訟」「LGBTへの差別をなくすための法律」の3つを軸に、

LGBTをめぐる動きを予測したものが今回の寄稿だ

 

 

 

一つずつ見ていこう

 

まずは「選挙」

 

松岡さんは4月の統一地方選挙、ならびに7月の参院選に当事者が出馬することに期待しているように察する

 

しかしながら今現在、

地方の議会にも国会にもいわゆる当事者は存在しているが、

彼ら(彼女たち)はこれまでに何か実績を挙げてきたのだろうか?

彼ら(彼女たち)はLGBTが議員をやっている、というだけで、

当事者のために何かをやったという印象がさっぱりない

 

参院選に石川大我さん、増原裕子さんが立憲民主党から出馬されるけど、

「○○したい」というだけで、

具体的な政策は何ひとつ述べていない

 

増原さんは出馬会見で「痛みを感じてきたからこそ、人の痛みにも敏感になれる」と述べた

人の痛みに敏感になれる人が、

当事者の声を徹底して無視し続けていることが、

私には解せないのです

 

そして、増原さんが経営しておられる会社の住所を

グーグルで検索すると

同じマンションの部屋で、ずいぶんいろんな会社が出てきますね(笑)

詳細は差し控えますが、彼女はいったい何者なんでしょうか?

 

続いて「同性婚訴訟」について

 

今年は同性婚を求める一斉訴訟が行われるようで、

「認められない」という口実づくりのためか、

各地で同性カップルが役所に行って婚姻届を提出して、

「受理してもらえない」という実例を一生懸命つくっているようです

 

「家族になりたい」というのであれば、

私たち同性愛者にだって「養子縁組」という方法もありますし、

財産云々を考えるのなら「公正証書の作成」といった方法もあります

 

しかしながらどうしてこういった「できる」ことから目をそらし、

「できない」と騒ぎ立てるのか、私には解せません

 

実際にゲイやレズビアンの諸先輩方は養子縁組をうまく活用されています

 

松岡さんはせっかくLGBTに関する仕事をされているのですから、

養子縁組をされている諸先輩方に取材してみて

不便な点、法律的に足りない点を洗い出していく、といった作業をされてみてはいかがでしょうか?

 

そういったことが「同性婚実現」への第一歩になると私は思うのです

 

最後に「LGBTへの差別をなくすための法律」について

 

松岡さんの記事を取り上げるたびに同じことを書いてるような気がするけど、

相変わらず松岡さんは「差別」の実例を挙げていません

 

仮に冒頭のような政治家の発言を「差別的発言」というのであれば、

一方的に批判するのではなく、

彼らに対し、きちんと説明することが必要だと私は思います

 

少なくとも、上記の政治家さんたちは、

LGBTについて何らかの関心をもってくれている訳です

関心を持ってくれているからこそ、

LGBTに関する話が出てくるのです

 

「これだから政治家はダメだんだ!」

ではなしに、

「こうした考えを持ってる人は大勢いる」

ってことを認識することが必要ではないでしょうか

 

また、この記事の中には40代のゲイの方や、

レズビアン介護士の女性に対する差別的事例といったことが挙げられていますが、

松岡さん自身はこのお2人に何らかの取材なりをされているのでしょうか?

これは松岡さん自身に寄せられた話なんでしょうか?

それとも何処かで聞いた話なんでしょうか?

  

ある都心で働く40代のゲイの男性は、機械関連の企業で営業を担当していた。営業先の企業にはゲイであることはカミングアウトしていなかったが、言動が女性的だという理由でゲイであることを疑われるように。

営業先から「こういう人に出入りされると困る」とクレームが入ると、即刻内勤に異動させられた。営業成績も良かったが、結果給料が下がることになってしまった。

 

私はこの話にも少し疑問を抱いてしまいます

 

40代の男性ということは私と同世代です

私には彼の経歴は分かりませんが、

少なくとも20年近くは社会人をやってきているはずです

 

「営業成績も良かった」とある以上、それなりの期間は営業の仕事をしてきたのでしょう

しかしながら、

言動が女性的になったのは最近のことなんでしょうか?

少なくとも数年間は営業の仕事をされていたと思われますし、

彼は従来から言動が女性的であったはずです

 

会社は当然分かった上で彼を営業職に就かせていたということです

また、営業先にしてみても

彼はいつもやってくる女性的な話し方をする男性にすぎないのです

 

しかしながら営業先に「ゲイであると疑われるようになった」ということは、

そう思われるようになった「きっかけ」があるはずです

その「きっかけ」とは一体何だったのでしょうか?

「こういう人に出入りされると困る」というクレームが入ったのなら、

余程のことが起きたことが察することができます

 

何より、女性的であることと、

ゲイということは必ずしもイコールではないはずです

 

女性的な話し方をするノンケだって、別に珍しいことでも何でもない

さらに彼はカミングアウトをしていないのですから、

単に女性的な話し方をする男性、にすぎません

 

ということは、この事例は

女性的な話し方をする男性に対して営業職を外した、という話になってきます

ゲイに対する差別事例でも何でもありません

 

松岡さんはあっさりとこの40代男性に関する事例を200字ほどにまとめていますが

ド素人の私にでもこの200字の文章の中にさまざまな疑問が生じてくるのです

松岡さんはこの40代男性の事例をこの寄稿の中で紹介するにあたり、

何の疑問も感じなかったでしょうか?

 

また、介護士だったレズビアンの女性の話にしてもやはり疑問があります

 

だいたい介護の世界は常に人不足であると聞きます

レズビアン」であることを理由に、現場の仕事を外すほど、

その会社なり施設は人員的な余裕があったのでしょうか

同僚にしても、彼女が仕事をはずれれば、その負担が自分に回ってくるのは当然のことです

 

私はかつて「人不足」なバス業界にいたので、

だれか1人抜けるってことは、めちゃくちゃ大変なことだったってことを、

身に染みてわかってるつもりです

私がバス業界を抜けたのは決して「嫌だった」からではなく、

別の理由がありますが、この場で述べるつもりはありません

 

果たして、彼女が現場を外されたのは「レズビアン」であったことが要因だったのでしょうか?

 

彼女はすでに退職しているのですから、

私が松岡さんの立場なら彼女のかつての職場に足を運んで話を聞くでしょう

一方の言い分だけを聞いてこうした記事にするのは

「フェア」ではないと私は考えます

 

実際に取材して聞き出すこと、

それは「ゲイであること」を仕事にしている

松岡さんにしかできない仕事であると私は思うのです

 

少なくとも他のLGBT活動家の方々も、

そろいもそろって、深く掘り下げるということを一切やりません

だから常に話が一方的、かつ深みに欠けるのです

どこかで聞いた話を、単に書いてる「だけ」です

 

松岡さんは一般企業での就業経験がないから分からないかもしれませんけど

「ホモなんかありえない」「同性愛なんか気持ち悪い」いった考えを

多くの方が持ち合わせていることは、

普通に働いていれば分かることなんです

 

ただ、私も「ありえない」「気持ち悪い」と思うことは多々ありますし

それを単に口にしていない「だけ」の話です

松岡さん自身は何ら差別的感情を持ち合わせていないと言い切れるほど、

清廉潔白な生き方をしているのでしょうか?

 

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松岡さんの寄稿やツィートを日頃から拝見していて感じることですが、

松岡さんは自分と意見が合う人としか接していないと思ってます

 

松岡さんは最近、いわゆるノンケと話していますか?

 

本当にノンケって大変ですよ

 

私と同世代なら息子や娘が高校生や大学生って方が多いですけど、

学費だの仕送りだの、自動車教習所の費用だの、

車の免許とったら今度は車を買って、だの、

まあ毎日頭を抱え込んでますわな(笑)

 

あと、同世代の独身は独身で苦労してますよ

特に私が暮らしているのは地方で

「結婚して家を建ててようやく一人前」という土地柄、

もはや「人権侵害」というような言葉を日常的に浴びています

 

結婚すればしたで今度は「子供」だ「家」だ、で、

周囲からあれこれプレッシャーをかけられています

 

結婚という制度がある故に苦労している人たちだっているんですよ

 

こういったことは普通に社会人をやっていたり、

日常的にノンケと接していれば痛感できることなんです

そのたびに、私なんかは「あー、ホモで良かった」と思うわけです(笑)

 

松岡さんはこの寄稿を

“2019年こそは、LGBTに対する「差別を禁止し、理解を促進する法律」ができることを願う。”

と書いて終えていますが、

私には松岡さん自身が「理解できない人の気持ちを理解する」

「ノンケの気持ちに寄り添う」ことから始めた方がいいのではないかと思います

 

ついでに、井の中の蛙になっていることに気づいた方がいい

 

 

 

私のような学のないホモが松岡さんのような高学歴な方にモノ申すのは大変心苦しいのですが、

松岡さんたちが考えているほど、世間も当事者もLGBTに対し関心がないと思います

 

少なくとも、ゲイという立場で、

活動家さんたちの言動に何らかの関心を示しているのは、

かつてゲイリブ運動に携わった方、誘われた方、

または私のように石川大我さんや尾辻かな子さんの本を読んだことがある、といった、

特定の世代から上の、さらに一部ではないでしょうか

 

松岡さんの世代のゲイの大半は、

LGBTという言葉とは無縁に生きているように私は察します

ゲイに対する差別があるのなら、

どうして彼らはSNSで顔をさらし、

日常生活をつぶやくことができるのでしょうか

 

鍛えているゲイの子が自分の裸体をSNSにアップすれば、

びっくりするほど「いいね」がついています

そういった子たちに憧れを抱き、筋トレに励んだり、ジムに通ったりする子たちもいるでしょう

まさに「プラスの連鎖」といえるものではないでしょうか

 

若い世代のゲイに関して言えば、

いかに多くのゲイの友人を作るか、

いかに男に注目してもらえるようになるかを必死に考えているように思えます

それはノンケが女の子にモテるために様々な努力をする光景と何ら変わりません

 

そんな彼らが、「生きづらい」だの「差別されている」だのしか言わない、

LGBTの活動に興味を示すと思いますか???

 

また、いまのご時世、何も活動家の方々やマスコミに代弁してもらわなくとも、

ネット環境さえあれば誰しもは発信者となれる時代です

YouTubeツイッターツイキャス、ブログ、何だって手段はあります

何も、松岡さんが弱者の代弁者をやる必要性など、どこにもないのです

 

だいたい、私のような18歳の時から人生を踏み外し、

便槽の中でウ○コにまみれつつ便器越しに見える蛍光灯の光を眺め、

飲んだくれのお客さんに熱燗が下手くそだと、

酒を顔面にぶっかけられたような

社会の底辺で生きてるようなホモですら、

ブログといった発信手法を持っている訳です

 

松岡さんなんて若いんだから、

いくらでも独自の視点で独自の発信の仕方を考えることなんてたやすいことだと思います

そろそろ、なにか気づいたらいかがですか?

あなたの周辺の活動家で、

だれかひとりでもシアワセなLGBTライフを送っている方はいるのですか???

 

 

 

スマホをいじっていた旦那が

「Badiも最後みたいだし、久しぶりに買ってみようかな」

と言ったもので、

「もうテラ出版の在庫はないみたいよ」と言ったら

「ええ!」と言う

 

 

アマゾンでも既に在庫切れとなっている、らしい

 

すると旦那は「本屋に行ったらあるのかな」なんて言い出して、

「かずさん(私)が昔Badiを買っていた本屋につれていけ」と言う

 

うーむ、私が本屋でBadiを買ってたなんて一体何年前の話なのだ、、、

へたすりゃ15年、いや、20年近く前かもしれないけど、

私が愛用していた書店のエロ本のコーナーに、

ふつーに「Badi」だけでなく、他のゲイ雑誌も並んでいたのは間違いなかったはずだ

 

私は間違いなく十数年ぶりに、その本屋に旦那と一緒に行った

ツタヤも併設した大型の書店だ

久々に入ってみたけど、レイアウトもあまり変わっていないのだろう

エロ本のコーナーには迷うことなく達することができた(笑)

 

さすがに今の御時世、Badiはないだろうな、

なーんて思っていたが、その書店にはちゃんとあった!!!

 

さすがはかの藤子不二雄先生も通った文苑堂書店である

 

しかし、その場にあったのは2月号だった

旦那はスマホをいじり、発売日は明日だった、と言った

なら明日くればBadiの最終号が確実に手に入るのだろうか

 

「取り置きしておいてもらった方がいいかもね」

私が言ったら、旦那は2月号を手にした上でレジへ行った

そして、最終号となる「Badi3月号」を予約して、

「エロ本を予約したのなんて初めて」と笑った

 

てなもんで我が家には「Badi2月号」と、

3月号の注文用紙が食卓の上にある(笑)

 

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私が愛読していた頃は、

半分くらいはエロビデオのグラビアや、ゲイバー、売り専の広告で占められていたような気がするが、

すっかり広告のページも減って、上質な美術誌にみえなくもない

 

しっかし、まあ、私はどれだけこの雑誌にお世話になったのだろうかww

少なくとも私は「薔薇族」よりは「Badi」派だったような気がする

 

明日旦那が出勤したら、久しぶりにお世話になろうかなww

 

「Badi」に携わったスタッフの皆様、

グラビアを彩った方々、本当にありがとうございました!

最終号も、、、年甲斐もなくお世話になりますwww