うちの旦那はオネエ様

地方在住、ホモのひとりごと

自分たちは不幸でならなくてはならないと頑なに信じている人たち

今日もホモのひとりごと

 

世の中というのは不思議なもので、

自分たちは不幸でならなくてはならないと頑なに信じている人がいる

 

とある政治家が「LGBTの方々はふつうの人ですよね、だから支援なんていりませんよね」

などと言ってくれているにも関わらず、

「けしからん!俺たちは弱者だ!差別だ!辞職しろ!」

と意味不明の大騒ぎを繰り広げ、

何だかんだでまもなく1カ月になろうとしている

 

はっきり言って、差別だの弱者だの訴える以前の話で

異性愛者にできて同性愛者にできないことなんて、

「好きな相手と結婚できない」

という点だけだと思うのよな

 

自分たちは不幸でならなくてはならないと頑なに信じている人たちだって、

かつてはシンプルに同性婚の実現を訴えていたものだ

 

けど、「憲法」の絡みがあるもので、

もはや「同性婚」なんて

自分たちは不幸でならなくてはならないと頑なに信じている人たちは

面白いくらいに誰も口にしなくなった(笑)

そのうち何でもかんでもこじつけのように「差別」を連発するようになり、

活動に賛同しない当事者を攻撃するようになり、

ついには反日勢力に乗っ取られてしまった

 

何で多くの当事者が彼らの活動に賛同できないかと言えば、

実際に特に不満もなく生きているという点もあれど、

当事者の大半はごくごく一般的な社会人であり、

常日頃から異性愛者と接しているもので

異性愛者がいかに大変な日々を送っているか、

よーく分かっているからであろう

 

私と旦那にしろ、友人たちとの会話においても

「ほんとノンケって大変だよね」っていうのはたびたび出てくる言葉である

そんでもって「ホモで良かったわ」となっちゃうのだ

 

同性愛者であることで辛い点を10個並べるより

同性愛者であることで楽しい点を100個並べる、

何となく私のまわりにはこんな方々が多いような気がするが、

他の方々はどうなんだろ

 

ま、自分たちは不幸でならなくてはならないと頑なに信じている人たちというのは

少なくとも私にとっては迷惑な存在でしかない

 

 

 

さて、私の手元には一冊の冊子がある

タイトルは

“平成28・29年度 三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」調査研究報告書

多様な性と生活についてのアンケート調査”とある

 

IMG_1284.jpg

 

これは三重県内の高校2年生に実施したアンケートの報告書なのだが

何故かインターネットでは報告書を公開せず、

希望者に配布という形をとっている

そんなもので私も実名を告げて三重県から送ってもらったものである

 

そして、公開していないものを

あえてこの場で詳細に検証するつもりはない

 

ただ、当事者としての素朴な感想だけ記しておく

 

その1、調査対象者を高校2年生としたのは何故なんだろう、ということ

私自身、高校2年生の時は

性的指向(当時はそんな言葉も知らなかったが)が男性にあると分かっていながら、

そんな自分を徹底的に否定していた

仮に17歳の自分のもとにこんなアンケートが届いたら、

冷静ではいられなかったであろうな、ということ

 

その2、調査結果の詳細をサイトでは公表していないが、報道機関を通じてある程度の数字は垣間見ることができる

たとえば以前に紹介した伊賀新聞にはこんな数字が出ている

 

報告書によると、全日制の生徒でLGBTと呼ばれる同性愛者や両性愛者、トランスジェンダーは281人で、全体の3%。性別が男女のいずれかではないと感じる人や性自認が定まっていない人を含めた性的少数者層は1003人で、全体の10%に上った。

 

LGBTを含めた性的少数者数が10%、

40人のクラスに4人はいることになるが、

この調査は平成29年10月から12月にかけて高校2年生を対象に行われている、

と、いうことは今現在3年生で在学中ということになる

当事者探しをする要因になるとは考えなかったのだろうか

 

その3、これも伊賀新聞の記事であるが

 

定時制通信制の高校と特別支援学校からの回答については全日制と同じ内容で調査したにもかかわらず、集計に含めなかった。

 

とある

なぜ、定時制通信制の高校と特別支援学校からの回答を集計に含めなかったのか、

という点をこの報告書では触れていない

 

その4、あまりにも誘導尋問的な設問

 

私が一番問題視したかったのはこの点だ

設問を見てみる

 

Ⅱ.あなた自身のこれまでの経験についてお聞きします。答えたくない質問があった場合は回答しなくてかまいません。

 

⑤これまで次のような経験をしたことがありますか(いくつでも可)

・むしゃくしゃして物を叩いたり、壊したりすること

・わざと自分の体を傷つけたこと

・無理やり食べ物を吐いたこと

・すべてがいやになるほど悩んだこと

 

⑥今までに次のような経験がありますか(いくつでも可)【された経験】

・持ち物を隠されたり、壊されたりしたこと

・「女(男)らしくない」「おかま」「ホモ」「レズ」などと言われたこと

・無視や仲間外しをされたこと

・無理やりおごらされたこと

・なぐる、蹴る、大声でどなる、おどすなどの行為をされたこと

・無理やり服を脱がされるなど、わざと恥ずかしい思いをさせられたこと

・インターネットやSNSでいやがらせを受けたこと

・その他のいやがらせを受けたこと(   )

 

⑦今までに次のような経験がありますか(いくつでも可)【した経験】

・他人の持ち物を隠したり、壊したりしたこと

・「女(男)らしくない」「おかま」「ホモ」「レズ」などの言葉でからかったこと

・無視や仲間外しをしたこと

・無理やりおごらせたこと

・なぐる、蹴る、大声でどなる、おどすなどしたこと

・無理やり服を脱がすなど、わざと恥ずかしい思いをさせたこと

・インターネットやSNSでのいやがらせをしたこと

・その他のいやがらせをしたこと(   )

 

やけに⑥と⑦の2番目の項目、

・「女(男)らしくない」「おかま」「ホモ」「レズ」などと言われたこと

・「女(男)らしくない」「おかま」「ホモ」「レズ」などの言葉でからかったこと

だけが妙な具体的な設問だな、という気がしませんか

 

この点について、集計結果【類型別】ではこう記載されている

 

「被害経験」については、全体では「持ち物を隠されたり、壊されたりしたこと」があると回答した割合が22.1%と最も高く、次いで「無視や仲間はずしをされたこと」(20.3%)であった。

類型別でみると当事者層では「無視や仲間はずしをされたこと」(35.6%)が最も高い結果であった。

いずれの項目でも当事者層の方が非当事者層よりも数値が高く、なかでも「『女(男)らしくない』『おかま』『ホモ』『レズ』などと言われたこと」は当事者層29.3%、非当事者層9.7%で、その差は19.6ポイントと大きな差が見られた。

*選択肢にある『おかま』『ホモ』『レズ』は適切ではない言葉であることに留意する必要がある。

 

この点だけ具体例を上げているのですから、大きな差が出て当然です

当事者はこういった言葉を浴びている、

という回答を導きだすための設問にしか思えません

 

同時にこの設問は「加害経験」に興味深い数字も導き出している

 

回答したのはLGBT当事者層(1003人)、非当事者層(8910人)、その他(150人)である

この加害経験はすべての項目において、

非当事者層より当事者層の方が上回っている

 

印象深いのはここ

・「女(男)らしくない」「おかま」「ホモ」「レズ」などの言葉でからかったこと

当事者層11.6%

非当事者層8.2%

その他2.7%

全体8.4%

 

そう、他人に「女(男)らしくない」「おかま」「ホモ」「レズ」とからかっているのはLGBT当事者自身の割合が一番高いということだ

同性愛者の敵はまさに同性愛者自身、

このたびの杉田氏発言をめぐるツイッターのやりとりを見ていても納得できる話である

 

その5、この調査には宝塚大学の日高庸晴さんという方が絡んでおられる

この方はこれまでにもLGBTに関して様々な調査を行ってきており、

日本において自分たちは不幸でならなくてはならないと頑なに信じている人たちが

LGBTは不幸な人々」の根拠として掲げる数字の大半に、

この方の調査結果が絡んでいるといっていい

 

そしてこの調査も

性的少数者は苦しんでいる」という結論を導くための設問が並んでいる、といえる

自分たちは不幸でならなくてはならないと頑なに信じている人たちにとって、

都合のいい数字が並んだ、とも言える

 

それも踏まえて最後に素朴な疑問、

いったいこの調査、誰のための、何のための調査だったのだろう

 

このアンケート調査に回答した、

三重県の高校生の皆さんには敬意を表します

辛い思いをしながら回答された方も多かったと思います

 

しかしながら、定時制通信制の高校と特別支援学校からの回答を集計に含めなかった「大人側」の無責任さが浮き彫りになった調査ともいえないでしょうか

 

私はこの報告書を読む限り、

なぜサイトで公表できないのかという理由が最後まで分かりませんでした

 

ま、

三重県、大学の教授といったお偉い方が行った調査に対し、

私のような学のないホモがあれこれ述べるのは間違っているのかもしれません

反省いたします

 

では今回はこれにて失礼いたします