うちの旦那はオネエ様

地方在住、ホモのひとりごと

LGBTの「生きづらさ」に加担する朝日新聞

私は日頃から新聞記事を収集することを趣味としているので、

新聞各紙の縮刷版に目を通すのが日課となっている

 

記事の内容に関しては当然のことながら各紙さまざまなんだけど、

記事の書き方そのものも意外と各紙で特徴があるものだ

 

例えば読売新聞は首相の名前をフルネームで書かない、

()が続く、といった特徴がある

 

先の大相撲初場所千秋楽の記事なら以下のような感じ

 

大相撲初場所は27日、東京・両国国技館で千秋楽が行われ、モンゴル出身の関脇玉鷲(34)(本名バトジャルガル・ムンフオリギル、片男波部屋)が13勝2敗で初優勝を飾った。

 

年齢だけで()を区切り、本名と所属部屋で再び()を区切る

特にスポーツ記事などにおいてこのような書き方が多いから、

記事を見ただけで読売と分かる記事は多い

 

地方紙の元締めみたいな存在である共同通信ならこんな記事になる

大相撲初場所千秋楽は27日、東京都墨田区両国国技館で行われ、西関脇玉鷲(34)=本名バトジャルガル・ムンフオリギル、モンゴル出身、片男波部屋=が平幕遠藤を突き落として13勝2敗とし、初優勝を決めた。

朝日新聞なども年齢を()で記した後は==で本名や所属部屋などを記している

日経や産経は共同配信の記事も多いからはやり同様で、

読売だけがかなり独特な書き方、とも言える

 

共同通信の記事は何だかんだいっても簡潔明瞭で、

特徴がないのが特徴、と言っていい

最近は記事が明らかに偏向しているが、記事そのものは読みやすい

 

同じニュースを扱っていても、産経だと1行か2行、多くなる(笑)

また、産経は「よみがな」を多くふっているのが特徴でもある

 

毎日は署名記事が特徴で、記者の名前を【】で閉じている

連名による署名記事も多い

朝日も署名記事があるが記者の名前は()で閉じている

 

と、単に新聞記事といっても各社で個性がある

 

中でも朝日の記事には「中途半端」で

「読者に何を伝えたいのか分からない」という最大の特徴がある

 

 

 

性的少数者の4割、就活で困難感じる 96%は相談せず

 

11-16.35.jpg

就職活動を経験したLGBTなど性的少数者の4割以上が、選考時に面接官などからハラスメントを受けたり、困難を感じたりしていたことが、NPO法人「ReBit」の調査でわかった。さらに、96%が就活時に困った際も大学のキャリアセンターなどの支援機関に相談していなかった。同法人によると、就職活動をした当事者へのこうした調査は珍しいという。

調査は昨年7~9月、性的少数者への理解を広げる教育活動をしている「ReBit」がインターネット上で実施。就活時に性的少数者と自認していて、2008~18年の間に新卒就活を経験するなどした241人からの回答を分析した。

この結果、LGBなどの42・5%、トランスジェンダーの87・4%が選考時に困難さを感じていた。選択肢を示して具体的に聞くと「人事や面接官から、性的マイノリティーでないことを前提とした質問・発言」や「面接などで性のあり方に関連したことを伝えられず困った」などの回答が多かった。トランスジェンダーについては「履歴書に性別記載が必須」などが困った点として挙げられた。

また、応募した企業に全くカミングアウトしていないと答えたのは78%。理由として、「差別やハラスメントを受けるかも」が71%と最も多く、「採用結果へ悪影響があるかも」が69%となった。 

ReBitの薬師実芳(みか)代表理事は「人事担当者や面接官の理解促進、就活生の一定数がLGBTであることを前提として、決めつけた発言などをしないことが望まれる。実態を明らかにし、企業の適正な選考につなげてもらうためにも、継続的に調査をして社会の中での変化に注視していきたい」と話す。(円山史)

 

いかがでしょうか?

何とも中途半端な印象がないでしょうか?

 

私は言葉の専門家でも何でもない、素人にすぎないけれど、

朝日の記事は

最後が「ぶつっ」と途切れる記事が多い

 

朝日新聞デジタルの記事の大半は会員にならないと最後まで読めないものが大半なのだけど、

実際に紙面を確認して最後まで読んでみてもやはり中途半端なのだ

他紙にはない最大の特徴といっていい

 

上記の記事にしても「話す」で終わっている

「話した」にしてくれればこれで終わりという気になるが、

「話す」だから、また続きがあるような気がするがこれで終わりなのだ

 

だから朝日の記事を読むと「もやっ」とした気持ちになることが多い

 

これに付け足して、記事の内容が偏っているのであるから、

こんな新聞を読み続ければ思想的におかしな方向に行ってしまうのは

ある意味仕方ないことである

 

以上も踏まえ、上記の記事に触れてみる

 

この記事のタイトルは

性的少数者の4割、就活で困難感じる 96%は相談せず」とあるが、

そもそもこの調査自体が

NPO法人「ReBit」というLGBT活動家による団体による調査だ

 

「ReBit」というのは、「LGBT就活」だの「LGBT成人式」だのと、

LGBTを特別扱い、ふつー扱いしない団体である

LGBTの方々に悩んでいてもらわなければ、

存在意義がない団体であるといえる

 

性的少数者であることを悩んでいる方、

トランスジェンダーで就職活動、その他に問題を抱えている方なら、

こういった団体が存在することも知っているだろうけど、

ふつーに生きてるゲイやレズビアンなら、

こういった団体が存在することすら「知らない」と思われる

 

さらによくよく記事を見れば

「2008~18年の間に新卒就活を経験するなどした241人からの回答を分析」とある

この10年の間に就活を経験した、わずか241人に対する調査結果なのだ

さらにこの241人というのは「ReBit」の活動に関わりを持っている方であろう

要するに「LGBTであることを悩んでいた方々」ともいえる

 

241人のうち4割が就活に困難を抱えていたのなら、

人数に直せば100人以下となる

さらにこの241人のLGBTの内訳を明示しないまま、

「LGBなどの42・5%、トランスジェンダーの87・4%が選考時に困難さを感じていた」とあるのだから、

意味不明な調査結果としかいいようがない

 

そもそもLGBなんて同性が好き云々の話にすぎないのに、

就活が困難云々と考える意味が分からない

 

別に「ReBit」がこういった調査をするのは自由であるけれど、

本当に必要なのは、

「就活の際にLGBTであることで困難を感じた」という話ではなく、

「実際にLGBTであることが仕事において何らかの影響をもたらしているか」

という点だと思うのよな

 

おそらく、LGBの大半は「何ら影響はない」と答えるだろうし、

トランスの方だって、それぞれの居場所で仕事をされているのではなかろうか

 

学生が就職の際に不安を感じるのは当然のことだろうし

LGBTの活動家なら

「大丈夫だよ、仕事には何も関係ないことだから」

と不安を取り除く活動でもしてやればいいのに、

「ReBit」がやってることなんて当事者の不安を煽ること「だけ」なのだ

 

こんな意味不明な調査結果をろくな検証もせず、

全国紙に掲載してしまう朝日新聞はさらにひどい

 

この記事を書いた朝日新聞の円山史さんって方が、

男性なのか女性なのか、私は分からないけれど、

仮にノンケ男性だったと仮定して、

女性が好きであることが記者の仕事に影響があるかどうかって、

一度考えてみればいいと思います

 

何ひとつないのではないでしょうか(笑)

 

少なくとも円山さんだって何年か、長年か知らないけど社会人をやってるんですよね???

こんな記事を書いてて「何かおかしい」って考えないものですか?

 

トランスの方々が就活に困難を感じるのは何となく想像できますよね

ではLGBが就活に感じる困難とは果たして何でしょうか?

記者としてそういった疑問を抱かないものですか

 

そして何より、この記事は読者に対して何を伝えたいのでしょうか?

円山さんだって何かを伝えたいから記者をやっているんですよね

無論、スペースの穴埋め的な意味合いもあるのかもしれませんが、

何といっても「署名記事」です

 

円山さんは一般企業に「LGBTフレンドリー」になるよう促しているのでしょうか???

 

ちなみに円山さんがお勤めの朝日新聞

さんざんLGBTに関する記事を取り上げていますが、

LGBTフレンドリーな企業なんでしょうか?

 

朝日新聞には4500人ほど従業員がいるそうですが、

仮に活動家がおっしゃるLGBTが8%いれば360人もの当事者がいる計算になります

円山さんの所属先にも何人かの当事者がいると考えることができるでしょう

記者である円山さんの視点から見て、この数字は果たして現実的であるとお考えでしょうか?

 

また、LGBTに関する記事を量産している会社として、

朝日新聞は当事者の社員に何かの配慮をしているのでしょうか

 

朝日新聞LGBTに関する記事をいくら書こうが自由ですけど、

円山さんも記者であり、問題提起をしたいなら

「では自分の会社はどうなんだろうか」

といった視点も必要ではないでしょうか?

 

これは朝日新聞に限らず、マスコミ全般に言えることだと思います

 

仮にもマスコミだってイチ企業、

記者さんだってイチ従業員、イチ社会人であるのですから

自社に置き換えればいかに活動家がおかしなことを言っているか、なんて、

すぐに分かることのはずです

 

しかしながら、どうして活動家の意見ばかりを一方的に報道するのでしょうか

 

今回の「ReBit」の記事だって、

4割は就活で困難を感じたのかもしれませんが、

6割は困難を感じていないとも読むことができます

 

この違いは何か?を追求すること、

それこそがマスコミの努めではないでしょうか

 

上記の記事なんて単に「ReBit」の調査結果を伝えただけです

いや、単に「ReBit」の広告記事にしか私には見えない

 

朝日新聞を始めとするマスコミは

まだ世間を知らないような世代のLGBTに不安を与え、

「生きづらさ」を感じさせることに加担している

そういっても何ら過言ではありません

 

私は「生きづらさ」を感じるLGBTがいるのなら、

その要因はマスコミの報道の在り方が一番の問題であると考えます

 

 

 

前回の「性的少数者にとって北陸は生きづらい」云々に少し追加

 

この地で長年暮らしてきた私の実感として、

多くの方が「自分の周囲に同性愛者がいるとは考えていない」だけ、と私は考えます

地方なんてどこもかしこも似たり寄ったりではないでしょうか

 

都心部だと通勤途中や休日に多くの人とすれ違ったり接したりするもので、

さまざまな人が存在することは実感として分かることでしょうか、

地方の場合だと、通勤は1人でマイカーという方が大半ですし、

帰宅もマイカーとなれば「飲みに行く」なんてことも少なく、

そもそも人と接する数が都心部とは桁違いに少ないともいえます

 

周囲に同性愛者がいるなんて考えもしない、

これはごく当然のことなのかもしれません

 

また、男性同性愛者に関して言えば

相変わらず「女装」あるいは「オネエ言葉」の印象があまりにも強い

 

それは見方を変えれば当事者にとっては気楽なこととも言えます

「男2人で歩いている」のは単に「男2人で歩いている」なんです

「男2人で外食している」のは単に「男2人で外食をしている」なんです

多くの方が男2人=恋人ないしカップルだなんて考えないものです

 

林先生は「北陸は生きづらい」と考える点が多々あるのかもしれませんが

「生きづらさ」というのはやはり個人の捉え方にすぎないと思います

 

先生が「北陸は生きづらい」という言葉を発すれば発するほど、

先生はこの地において孤立していくのではないでしょうか

 

また、京都出身の先生は気づいていないかもしれませんが、

北陸の中でも林先生の職場がある富山は特に地元愛が強い地域であるように感じます

 

林先生は知らないかもしれませんが、

今から二十年以上前、作家の椎名誠さんが以下のような内容のエッセイを週刊文春に書いたことがあります

せっかくなので転載してみます

  

富山のラーメンを少し研究体験しておこうと思い、あちこち歩いたが散策場所が悪かったのか駅の近くというのにラーメン屋そのものがない。やっと小さな飲み屋街の路地の入り口のところで「ラーメン」とだけ小さな看板を出している店が見つかった。

タイプわけでいうと典型的なとうちゃんかあちゃんラーメン屋で、立地場所といいその目立たなさかげんといいとてつもなくうまいかコノヤロ絶望的にまずいかのどっちかである。

少し迷ったがもう捜すのにくたびれたので「勝負!」というかんじでそこに入った。 

L字型のカウンターだけの店で、親父が一人棚の上のテレビを見ている。グルメ的旅番組らしきものの再放送らしきもののでどうも「らしき」が多いがとにかくそんなかんじのものを熱心に見ている。

ラーメンを作りながらテレビから目をはなさない。そこでぼくもそんなに面白いのかーとテレビを見ていたが、なんだか名前のわからない髪を染めたミュージシャンらしい若い男が郷ひろみみたいな声を出して能登の朝市を歩いていてしきりに明確な独り言を言っている。

よくある面白不自然の独り言レポートというやつなのだがこいつが実に幼稚園的ボキャブラリーしかなくて「あ、すごい」とか「やるじゃん」とか「うまそう」ぐらいしか話さないというすごい内容だった。

本年度わが飲食ラーメンの最下位味確定である。しかしそのどうしようもないテレビ番組とこのどうしようもないラーメンはうすらわびしいなりに妙にマッチして人生的に味わい深いものがあった。

 

いかにも椎名さん的な表現であるし、

他の地域なら「どこの店で食べたんだろ」「あの店かもな」と、

その程度の話題ですんだと思いますよね

 

ところがこのエッセイがが富山県を挙げての騒ぎになったのだ

当時のことを椎名さんはエッセイ「ネコの亡命」の中でこう記している

 

ラーメンといえば、以前富山の駅近くのラーメン屋がとてつもなくまずかったと書いたら富山の新聞やテレビがそのことを取り上げ、地元でちょっとした騒動になってしまったらしい。つまり富山のラーメン業界のイメージダウンと。

たまたま駅近くのラーメン屋がまずかったと書いただけで富山県のラーメンがまずかったというわけではないのでどうか静まっていただきたい。

 

私の周囲でも

椎名誠は富山を馬鹿にした、けしからん」という方は多々いました

椎名さんと富山が和解?したのはずいぶん後のことだったのではないでしょうか(笑)

 

また、石川県や福井県の方に

「(石川ないし福井が)いいところですよね」といった話をすると、

「そっかなあ」なんてことを言われるのですが、

富山の場合は「そうやろ」とにっこりされることが多い

 

よそ者の私から見て、

明らかに富山は地元愛が強いように感じます

 

こういった土地柄で、

よそから来た先生のような方が

「生きづらい」といい続けることは

先生の将来にとっても到底プラスになるとは思えません

 

ちなみに先日、うちの旦那が同僚宅に「お呼ばれ」してきました

その同僚の方は「北陸」の方です

 

うちの旦那は「下戸」ですが、

宴であまったお酒を「彼氏に飲ますから」といって、

ちゃっかりもらってきてくれました

 

旦那の上司も

「この連休は彼氏と何処も行かないの?」

なんて聞いてくるそうです

 

ちなみに旦那は会社でカミングアウトをしている訳ではありません

 

そして、私がカミングアウトしている相手の大半は北陸の方です

 

先生は一度「北陸は性的少数者にとって生きづらい」という考え方を

リセットする必要があると思います

 

生きづらくしているのは林先生自身です

そろそろ気づかれてはいかがなものでしょうか

 

私のような学のないホモが先生のような方に大それたことを述べ、

大変失礼いたしました

今月の高岡における講演の成功を心より願っております