うちの旦那はオネエ様

地方在住、ホモのひとりごと

文句ばかりを言っても仕方ない、何も変わらない、

台風の日のホモのひとりごと

 

文句ばかりを言っても仕方ない、何も変わらない、

そんなことは多々ある

 

私は長らく運輸の現場にいたもので、

四六時中理不尽な声を浴び続けてきた

 

きっぷを失くした、何とかしろ、

とお客さんは言う

けど、こちらとしてはどうしようもなく、

「再収受証明」を発行した上で買い直してもらうしかない

 

「もし見つかれば払い戻しをしますので」

そう説明をしても「ふざけるな!」の一辺倒

けど、きっぷを買ってもらわないと、

乗ってもらうわけにはいかない

ただひたすら罵声を浴びながらも最終的には買ってもらう

 

冷静に考えればなくした方が悪いのに、

なぜこちらが罵声を浴びなければならないのだろう、

と、たまに泣きたくもなった

 

 

 

「景色が見えなかった、詐欺だ、金返せ!」

なんていうお客さんもいた

そんなことを言われてもこっちはどうしようもない

ただひたすら罵声を浴び続け、

職場長にも来てもらったが埒が明かず、

私は首根っこを掴まれたもので、

最終的には警察を呼んだ

 

台風や猛吹雪でやむを得ず運休になることもある

98%くらいのお客さんは外を見ただけで

「仕方ないなー」と納得する

しかし2%くらいのお客さんは

「ふざけるな、何とかしろ」と暴れだす

 

「何とかしろ」たって、無理なものは無理である

運輸業なんて安全第一だ

事故を起こせば会社の責任になる

 

「仕事があるんだ、帰れないと困る!」

なんて言われる方もいるが

自然に対し、人間なんて無力なものだ

きっとこんな時に文句を言ってる人は、

会社でもクソの役にもたたないんだろうな、と思いつつ、

私は「申し訳ありません」と頭を下げ続けた

 

「帰れないのは私も同じなんだけどな」とも思いつつ

 

かつての私のような立場の人間に

直接怒りをぶつけたり、

後でネットに書き込んだりするような人たちは冷静に考えてほしいのだけど

そこで怒りの感情を爆発させたところで何ひとつ物事なんて変わらないと思うのよな

 

だいたいきっぷをなくすのは自分が悪いし、

天気が悪いのは誰のせいでもない

悪天候による運休は安全第一である以上仕方ない

文句を言っても何も変わらない

 

最近の関西地方でよく耳にするのが

台風が来ると私鉄は動いてるのにJRはすぐ止まる、けしからん!って奴で

JRと私鉄では営業の規模も違えば、運休にする基準も各社毎に違い、

車両の重さに線路の幅、走っている場所も違うわけで、

いちいち比較する意味が分からない

 

何より安全第一で運行している鉄道会社に対し、

文句をいう神経が理解不能である

台風の日に出勤させる自分の会社を恨んだ方がよほどいい

 

それにJRの新快速や快速電車の運行の拠点となる基地は兵庫県網干滋賀県野洲であり、

基地に入庫して行程終了となれば、

大阪駅で見れば他社より早く運行を終えても何らおかしなことでないように私は思う

(違うのかな・笑)

 

ま、大半の人は何らかのトラブルに出くわしても

声を荒げることなんてない

ほんと、文句を言うひとなんてほんの僅かだ

 

でも、後からテレビなんかで見ると、

その文句を言ってた人が

「対応が悪かった」なんて言ってるから本当にやりきれない

それがすべてのお客さんの意見みたいな報道になっている

 

多くの人、ふつうの人は

交通機関の運休などのトラブルに出くわした時、

「仕方ない」と諦める、

あるいは自分で調べて、それでもどうしようもない時は

「文句を言う」のではなく「尋ねる」ものでなかろうか

 

「駅員さん、こういった事情があるのですがどうすればいいのですか?」

そう言ってくれれば、駅員の側だって上司に相談したり、

それが本社に上がっていったりして、

「ならこうしてみるか」といった話に進んでいく

そういった事例の積み重ねが今後のリスク回避にもつながっていく

 

私も窓口にいた時は

出来る限りこまめに運行再開の見通しを伝えたり、

宿の手配のお手伝いをしたり、翌朝、最短で帰るルートを考えたり、

会社が納得してくれないと言う方の電話に出たり(笑)

食事のおすすめを案内したりと、

「尋ねて」さえしてくれれば、いくらでも対応なんてできたものだ

 

でも、一方的に文句を言われれば、対応なんてしようがない

 

これは日常生活においても言える

文句ばかり述べたところで、

自分にとっても相手にとってもプラスになることなんて何ひとつない

 

でも本当に困ったことがあり、きちんと窮状を訴えれば、

相手側もなにかを考える、またはきっかけになる、

社会ってそういったことの積み重ねではなかろうか

 

 

 

以上の話はLGBTの活動家さんに、

なにかを考えるきっかけになってほしい、

そんな願いを込めて、書いてみた

 

文句ばかりを言っても仕方ない、何も変わらない、

本当に問題を抱えているのなら、

きちんと説明すれば、ちゃんと応えてくれるのが

日本の社会だと私は思う

 

応えてくれないと感じるのなら、

それは単に説明不足だろう

自分の説明不足を棚にあげて、

社会を批判しても誰も納得してはくれないんじゃないのかな

 

ま、学のないホモがいちいち指摘することでもないですね(笑)

 

活動家の皆様の今後の活躍を切に願っております

失礼いたしました