台湾、同性婚容認へ
台湾の憲法裁判所に相当する司法院大法官会議は24日、同性婚を認めない現行の民法の規定は違憲だとする憲法解釈を公表、2年以内の法改正を命じた。実現すればアジア初の同性婚容認となる。蔡英文政権は同性婚の法制化を目指しており、憲法解釈はこれを後押しする形となった。
大法官解釈は、現行民法は「婚姻の自由と人民の平等を定めた憲法に違反する」と指摘。同性婚を認めても「異性婚が築いた社会秩序は変化しない」とした。さらに、法改正が2年以内に終わらない場合、証人がいれば婚姻の登記ができるともした。【産経新聞より抜粋】
私も旦那も台湾が好きなもんで、
ここ数年は毎年2回くらいずつ行っている
我が家からクルマで1時間の空港から3時間ちょいのフライト、
滞在費用なんかも考えれば、
2泊3日くらいなら国内旅行をするよりはるかに安く、
気軽に行ける
台湾の魅力は、
とにかく街も人もエネルギッシュだということか
食べ物も美味しいしビールも美味しい
私も旦那もほとんど観光なんかせず、
ひたすら食べてばかりいるから
毎回しっかり太って帰ってくる(笑)
そんな台湾で、
いよいよ同性婚が実現しそうになってきた
こんな話が出てくると、
LGBTの活動家たちが
「日本は遅れてる」なんて言い出すのが目に見えてるが、
台湾ってもともと「性」に寛大な国なんだって思う
例えば若い男女のカップルなんか、
駅だろうが電車の中だろうが、
いわゆる公共の場でそこいら中でいちゃついている
日本なら公共の場でキスしたりすれば、
白い目で見られちゃうけど、
台湾においては日常茶飯事の光景だ
日本人はわりと「他人の目」を気にするが、
台湾人は「他人の目」をそれほど気にしない
アジアというよりは欧米の感覚に近い、のではなかろうか
ホモの視点で見てみれば
台湾には誠品書店っていう、
日本でいう紀伊國屋書店や蔦屋書店みたいな巨大な本屋があるのだが、
一画にはフツーに同性愛者向けの雑誌
(それも無修正・笑)がおいてある
さらに西門っていう日本で言えば渋谷みたいな街の駅前に、
同性愛者向けのショップが立ち並んでいたりする
何せまあ、めちゃくちゃオープンだ
また、
昨年台北で開催されたLGBTパレードには8万人以上の方が参加したという
先の日本で行われたパレードには6000人だったというから桁違いだ
↑映像は2015年のもの
他にも映画やドラマなんかでも、
わりと「サラッ」とした感じで同性愛者が描かれる
日本でも公開された 「僕の恋、彼の秘密」(十七歳的天空)とか、
「花蓮の夏」(盛夏光年)とか
ドラマ「孽子」とか(これはちょっと重いかな)
You Tubeでも見れるし、
言葉が分からなくても美しい男が出てるだけで楽しめる、
そんな作品が多数ある(笑)
ただ、
台湾は決して「同性愛者に理解がある」という訳ではなく、
「他人の目を気にしない、干渉しない」
そんな国民性も大いにあるような気がする
この点が根本的に日本と違ってる部分
だから街を行き来してる若い子たちなんか見てても、
それほどファッションにお金をかけてるようには見えないし、
女の子なんかも必要最小限のメイクしかしていない
自分も含め、だけど、
「日頃から他人の目を気にしすぎなんだ」ってことが、
台湾に行くとよく分かる
だからこそ、心地よい
台湾のLGBT事情について調べていたら、
田村慶子さんという大学教授のレポートに行き着いた
http://www.kfaw.or.jp/publication/pdf/ajyoken_26_Tamura.pdf
これを読むと
かつては台湾でも同性愛者に対する取り締まりが行われていたことが分かる
総統が「同性婚」を口にしたのは、
2003年に選出され、国民党からの政権交代を成し遂げた、
以下抜粋
国民党や中国共産党との強権的な支配との差異を明確にしようとした陳水扁は、「人権補償法」案に同性婚や同性のカップルが養子(女)をもらう権利を明記した。
ただ、民進党内でもまだ同性婚についての議論が熟していなかったことと、半世紀に及んだ国民党支配の影響が大きかったために陳の政権運営は行き詰まり、「人権補償法」案は結局放置されてしまった。
次に総統となるのは国民党の馬英九氏であるが、
「同性婚」支持を打ち出している
そして現在の民進党・蔡英文氏も選挙前から同性婚支持を表明していた
今回、台湾の裁判所が
そんな判断を下したのも、
歴代の総統が「同性婚を支持する」と公言してきたのも大きいだろう
では何で歴代の総統が同性婚を支持してきたかといえば、
先のレポートにもあったように
中国との差別化があるように思う
中国と台湾の関係については他でも色々触れられているので、
この場で記すことはしないけど、
現在の日本と台湾に国交が結ばれていないように、
台湾は国際的に孤立した、
国家としてはあいまいな状況にある
日本人の感覚からすれば
台湾の方々はみな真の独立を願っている、
と考えがちだけど、
世論調査なんかを見ていると
案外そうでもない、というのも分かる
私は以前、観光業界にいたもので、
台湾人の添乗員さんと接する機会が多かった
月に何度も来られる方もいて、そのうち顔なじみになり
注意書きや案内文の翻訳をお願いしたこともある
やりとりの中で「中国との関係」について聞いてみたら、
添乗員さんは「あくまで私の考えだけど」と前置きして、
「台湾人は独立したいと思ってる、でも、できないとも思ってる」
と言った
それ以上深入りすることはしなかったけれど、
先の世論調査を見れば
「独立」「統一」そんな意見よりも
「永遠に現状維持」が圧倒的に多いのをみれば、
その「あいまい」とも言える表現の仕方が何ともよく分かる
実際、先日台湾に行った時、
西門駅前では「独立派」「統一派」双方が通りを挟んで対峙していたが、
別に互いが罵り合う訳でもなく、
道行く人も興味を示す人はほとんどいなかった
「独立」を声高に叫べば台中関係が一気に緊迫化するのは
目に見えて分かる
中国との対立は避けつつも、
中国とは一線を画する
中国共産党ではあり得ない
民主主義国家としての台湾の政策、
それが「同性婚の容認」ではなかろうか
アジアで初となる
同性婚が認められようとしている背景には
台湾ならではの複雑な事情があるように思う
また「同性婚に反対」という方々も
当然いることは知っておかねばならない
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私はたまに、
「台湾人は独立したいと思ってる、でも、できないとも思ってる」
そんな添乗員さんの言葉を思い出す
理想と現実の狭間で、
国家として居心地のいいのが現状だと分かってる、
ともいえる
これって日本における同性愛者の現状にも
同様のことが言えないかな
「日本の同性愛者は同性婚をしたいと思ってる、でも、できないとも思ってる」
この感覚は、割り切ってしまえば案外心地いい
目立たず騒がず、変化を望まないのはラクなこと
変化を求めるとその代償がある
これまで日本において同性愛者が何の迫害を受けるわけでもなく、
禁止される存在でもなかったのは、
単にその存在を気付かれていなかっただけと思うのよな
今、世間一般の方々は、
「新宿2丁目」にゲイバーが多数あることは知っているが、
地方の一都市にまでゲイバーがあるなんて、
考えたこともないともないと思うのね
地方在住の方にしてみれば、
同性愛者なんてテレビの世界か
東京や大阪に住んでる、くらいの認識だと思うよ、ほんと
でも、同性婚が合法化されれば、
偽装結婚に結婚詐欺、保険のトラブルに遺産相続、
今、男女の結婚で起こるトラブルの大半は同性婚だって当然起こる
そうなってくると同性愛者の存在が見えてくる
こんなニュースが流れれば、
「ねえ、もしかしてお隣って同性愛者なんじゃないの?」
そんな話も出てくるだろう
ここで初めて
今現在活動家連中が言ってる
「同性愛者に対する差別」ってのが出てくるんじゃないのかな
露骨に、悪意に満ちた差別が
だいたいここまで同性愛者に対する差別って、
わりと「分かりやすい」方に対するものだったと思うのな
でも、案外身近にいることを知ることになるだろう
どうしてこんな下げた書き方をするのかと言えば、
今現在、同性愛者を支援するなんていってる連中が、
あまりにもうさんすぎるからだ
「LGBTの人権に配慮して〜」
なんて言い寄ってくるのは
その他しばき隊に日本を貶める怪しげな人権団体そんなのばっか
こんな連中が出てくるだけで、
一般の方々が考える同性愛者に対するイメージって、
着々と悪くなっていると思うのよな
どうぞこれ以上純粋無垢な同性愛者に絡まないでください
あなた方は「テロ対策特別措置法」に反対してるテロリストそのものです
そんな方々に支援されても迷惑なだけです
活動家連中も迷惑極まりない存在です
いい加減、気付いてください
私たちは、つーか少なくとも私は、
目立つ存在ではありたくありません
私が台湾に対して羨ましいと思う点があるなら、
「政治家がちゃんと国民の方を向いている」ってことだ
これはアメリカについても同様
だからこそ両国ともたびたび「政権交代」が起こる
だからこそ政治家も緊張感を持ってやっている
ささいな発言、失言が命取りになることを知っている
これに対し日本はどうだ
民主党に託してみたら日本は真っ暗になった(笑)
現在なんて野党がアホすぎて
国民は他に選びようがない状況だ
そんでもって民意を得たといって
好き放題やっているのが安倍政権だ
大臣はペーパー読まないと失言を繰り返すアホばかり
ミサイル飛んでも
「韓国の通信社によると」
「遺憾、断固抗議する」
そんなのばっか
自国民が拉致されても手も出せない
私は安倍首相の退陣を真剣に願っているが
かといって次を担えそうな首相候補もいない
同性愛者に言いよってくるのは怪しい連中ばかり、
政府は首相を筆頭に国民なんてどーでもいい
こんな状況で何か変わるなんてわけがない
期待をするだけ無理だ
やっぱり今みたく、
目立たず騒がず、あいまいな、
今の台湾みたいな立場が一番いい(笑)
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