うちの旦那はオネエ様

地方在住、ホモのひとりごと

炊き込みご飯、アジの開き

 

先日、登山家の野口健さんが、

富士山で救助要請した登山者が連絡せずに下山したことについて

苦言を呈していたけれど、

遭難救助において今と昔で一番違うのは、

遭難者が直接、携帯電話で救助要請することになった、ということか

 

私が山小屋で勤め始めた頃は、

遭難の第一報というのはまず山小屋に入り、

小屋のスタッフが遭対無線を持って現場を確認、

天候が良ければヘリを呼ぶし、

ヘリが無理なら応援を要請、

みたいな流れがあった

 

てなもんで、野口さんのツィートを見た時、

昔なら考えられないような事例だよなあ、

なんてことも思ったりした

 

それにしても人騒がせというか、

自分勝手な人だよなあ、とつくづく思う

 

 

 

 

で、

私がいた小屋には夏の最盛期に山岳警備隊や遭難対策協議会の方々が常駐していたので、

実際に私が遭難現場に行った回数は大したことなけれど、

その少ない経験の中でも「何だかなあ」と思うことはあった

 

私が19だか20歳だった頃のこと、

怪我してる人がいる、

なんていう連絡を受けて、とりあえず現場に行ったら、

カラダの大きなオッサンが足を怪我してて

私は為す術もなくその場で県警にヘリをお願いした

 

素人の私にできることなんて、

現場の状況を伝えることと、

ヘリの誘導くらいである

 

「しばらくお待ちくださいね」と私なりに励まして、

その方も痛みをこらえながら、

「すまんのお、兄ちゃん、すまんのお」

なんてことを言っていた

 

そのうち県警ヘリが空港を離陸した、

なんて連絡が入って、

10分か15分もすれば来ますよ、

なんて話をしたらオッサンも「ありがとな」と笑顔を浮かべていた、

はず、である

 

すると、それまではピーカンだったのだけど

あたりが急にガスに包まれて、一気に視界不良に陥った

ま、山では日常茶飯事の光景である

 

結局、ヘリも音が聞こえるところまで来ていたのだけど

引き返すことになった

 

すると、その怪我しているおじさんが、

「どうなってんだ、こらあ!」みたいな感じで

激怒し始めたのだ

 

世間知らずの若造だった私は

世の中にはこんなことで怒りだす人がいるのかと、

ただただ唖然というか呆然としてしまって、

いくつかの事例と記憶が混乱しているのか

あいまいな記憶しか残っておらず

最終的にはピックアップしてもらったはずなんだけど

その間、私はおっさんに罵声を浴び続けていたことだけははっきりと覚えている

 

それ以外にも理不尽な経験なんていくらでもしてきているし、

世の中には「感謝」ってことを知らない自分勝手な大人が大勢いることも

身をもって知っているつもりだ

 

◻◻◻

 

で、最近驚くのは

「自分は感謝を知らない勝手な人間である」

ということを平然とツイッターなどで発してしまう人が増えたことである

 

よろしくないよなー、と思うのは、

あまりにも自身の主張が強すぎて、

そういったことに全く気づいていないということか

 

冒頭の、ゲイの方の事例なんてまさにそれに該当するといえるだろう

 

この方の経験や主張がいかがなものであれ、

わざわざ来てくれた救急隊員に対する感謝の気持ちがゼロであることに

私は暗澹とした気分になってしまう

 

おまけに救急隊員の言動に激怒して

出発前だったので救急車を降りたとか

まるで武勇伝のように書いてるけど、

それなら最初っから救急車を呼ぶまでもなかったのではなかろうか、

なんて気もする

激怒するなんて元気な証拠だ

 

だいたいこの方が緊急時にもかかわらず

救急車を降りるほど隊員の言動に立腹したのであるなら、

ネットでこの話を晒す前に、

自治体なり消防署なりに

「今後はこういった配慮もお願いします」と申し出ればいい「だけ」の話なのよな

 

そういったことが

「わが町でもパートナーシップ制度が必要かな」と

自治体に考えさせるきっかけになるはずなのだ

 

しかしながらこの方はブチ切れただけである

 

結局、この方は問題である!と騒いでいるだけで、

自らは一切問題解決のための努力をしていない、

といえる

 

LGBTの主張にありがちなパターンであり、

「病院でこんな仕打ちを受けた」だの「不動産屋でこんなことを言われた」だの

この手の主張をする多くの方がそのことに気づいていない

 

こんな話ばかり「けしからん」と発せられたら、

単にLGBTなんて自分勝手な人たちになっちゃいますよ

 

いや、すでになってるか(笑)

 

 

 

旦那と風呂に入るたび、

「昔はもう少し腹筋もあったよね」

と散々嫌味を言われ続け

「40代なかばになると腹は出てくるものだ」

と言い逃れをしてきたけれど、

恐る恐る体重計に乗って、

さらに冷静に鏡の前で裸になってみれば、

思った以上に自分が中年の親父に成り果てていることに愕然となる

 

さらに、旦那が「痩せの大食い」であるもので、

今まであまり考えたことがなかったのだけど、

そもそも私が山小屋とか社員寮でガッツリしたメニューを提供し続け、

その感覚が抜けないまま献立を考えているところがあり、

30代なかばの旦那はまだしも、

40代なかばの私が太ってしまうのは当然、と言えた

 

ぼちぼちいろいろ考えないといけないのだろうけど、

なかなか適当な案が思い浮かばない

 

◻◻◻

ちょっと前にネットで「きのう何食べた?」を見ていたら、

旦那が「炊き込みご飯食べたいねえ」などと言い出して、

うちは玄米だし、今度白米買ってきてくれたら作ってあげるわ、

と適当なことを言ってたら、

旦那が本当に白米を買ってきた

 

炊き込みご飯、と言っても、

私の場合はレトルトの「素」を買ってきて、

投入して炊くだけであるから、

楽っちゃ楽である

 

今宵のおかずはアジの開きに、

ほうれん草と切り干し大根の和え物、

白菜とツナの煮物

 

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夕食の準備をしていると、

醤油の焦げた、何ともいい香りが台所に充満してくる

やがて、炊きあがりを告げるアラームがなった

 

さっそくフタを開けて、

しゃもじでかき混ぜればそれだけで幸せな気分になってくる

私はさっそく味見がてら一口食べてみた

うーん、旨い!!

 

しかしながら、旦那はなかなか帰ってこない

 

私は仕方なく、グラスに氷を入れ、

焼酎をなみなみと注いだ

ぐびりと飲んで、小皿にちょこっと盛った炊き込みご飯をつまむ

こりゃ最高だわ、とまんない、

もう一口、さらにもう一口、ついでにもう一杯、さらにもう一杯

 

ま、この日は炊き込みご飯をつまんでいたが、

いつもはこの時間に柿の種とかボリボリ食べつつ飲んでるわけで

私が太ってくるのは当然のことである、そんな気もする

結論からいえば私のメニューが問題というよりは、

旦那の帰宅が遅い方が問題なのだ、と勝手に納得する

 

旦那が帰宅した頃にはすでに腹いっぱい、

かなり出来上がっている状況であったが、

この時間まで健気に待っていたヨメを演じつつ、

私は旦那と一緒にご飯を食べた