うちの旦那はオネエ様

地方在住、ホモのひとりごと

LGBTにとっての「自分らしく働くこと」

最近よく、「自分らしく働く」なんて言葉を耳にする

そんでもって世の中には、

「自分がLGBTである」とカミングアウトすることが、

「自分らしく働くこと」と考える方がいるらしい

 

 

 

 

会社というのは従業員の数だけ、

さまざまな思想というか考え方を持った人の集合体であったりする

 

100人の従業員がいれば、

自民党支持者も、共産党支持者も、立憲民主党支持者も、無党派層も、

◯◯教を信仰している方も、△△教を信仰している方も、無宗教の方も、

SM好きな方も、スカトロ好きな方も、ロリコンの方も、

不倫中の方も、熟女が好きな方も、男が好きな男性も、女が好きな女性も

それこそ多種多様な方がその職場の就業規則のもと、

給料をもらうために一定の時間働いているものではなかろうか

 

そして、上に挙げたようなことは、基本的には職場の中では口にしない「はず」なのよな

 

よくよく酒の席でのタブーな話として

「政治」「宗教」「野球」が挙げられるが、

その理由は「対立」を生みやすいからであり、

それは酒の席に限らず同僚同士の関係においても同じであろう

 

「職場で野球の話くらいはするだろ」と言われるかもしれないけれど、

上司が巨人ファンを公言しているなら

部下は阪神ファンでも、野球に興味がなくても、

適当に話を合わす、というのが社会人なのよな

 

同僚との間柄においても、取引先との間柄においても、

基本的には「当たり障りのない会話」しかしていないはずで、

今の御時世、他人のプライベートに踏み込むなんてことも減ったし、

「結婚しないの?」云々はパワハラセクハラである

 

休憩時間にしても一緒に昼飯を食べに行くにしても、

ほとんど会話もなしにスマホ眺めてるっていうのが現実だと思われる

 

よくLGBTを称する方々は「本当のことを言えずに辛かった」と口にするが、

会社員の大半は「本当のこと」なんて言わないものだ

この時点で根本的にずれている

 

そういった意味において、

会社員という立場で何でもかんでも自分のことを明らかにすることが

「自分らしく働く」とはならないのではなかろうか

 

私は活動家の言い分をまともに信じていたから

ペラペラと職場でカミングアウトしまくった方だけど、

後から考えればやはり不自然だし

退職後に話のネタにされているかもしれないが、

それは単に自分でまいた種ということになる

 

余計なことは言わないにこしたことはない

 

 

 

この世には「LGBT就活」なんてものがあるそうで

JobRainbowさんのサイトを確認すると、以下のように書いてる

 

自分らしく、ありのままで、堂々とはたらきたい。
能力を活かせる企業で、素敵な仲間とはたらきたい。

Real JobRainbowは世界的大企業から、地方のベンチャーまで、
選び抜かれたさまざまな企業が全国から結集します。

企業担当者と直接面談し、企業のLGBTダイバーシティへの取り組みや、はたらきかたを知り、
自分らしく輝ける場所を探してみませんか。

「自分らしくはたらく」をかなえる出会いが、きっとここにあります。

とあって、3月30日に渋谷で開催される採用イベントの告知をしている

 

こういったことを企画される方はきっと真面目にLGBTのことを考えているんだろうし、

こういった企画に頼る学生さんも、

日ごろから自身のセクシュアリティについて、とか人生とか真面目に考えているのだろう、とは思う

 

しかしながら、このイベントに参加する企業は20社ほどだ

そして、このJobRainbowに登録されている企業を、

単純にカテゴリ欄から職種を選んで数えてみれば

LGBTフレンドリーなる企業は300社弱といったところだろうか

 

ここで気になったのが

LGBTフレンドリーな企業として300社弱紹介されているにもかかわらず、

実際にイベントに参加するのが20社しかないという点だ

 

私はこの300社が

いったいどんな「LGBTフレンドリー」な取り組みをしているのか、

JobRainbowさんのサイトを確認してみた

 

この中に出てくるとあるメーカーさんの「LGBTフレンドリーな取り組み」とやらは

基本方針の欄に「○ ダイバーシティの推進欄にLGBT明記」とあり、

社内啓発、福利厚生等、T配慮、サークル等、採用選考、社外貢献の欄はいずれも

「未確認」になっている

 

未確認なのよ(笑)

JobRainbowさん、何で確認しないのさ?

 

他社も確認してみた

 

某海運会社の基本方針の欄にはこうある

東洋経済CSR企業総覧2016年版にて「LGBTに対する基本方針(権利の尊重や差別の禁止など)『あり』」と回答”

 

そして後はやはり未確認

 

全日空など積極的な取り組みをしている会社も紹介されているが

かなり少数と言っていい

 

そう、このサイトに登録されている「LGBTフレンドリーな企業」の大半は

東洋経済CSR企業総覧2016年版にて「LGBTに対する基本方針(権利の尊重や差別の禁止など)『あり』」と回答。”

しているだけなのだ

 

これだけで「LGBTフレンドリー」な企業として認定されてしまうのだ

もはや何じゃこれの世界であったりする(笑)

 

 

 

日本国内には大企業から中小企業を含めれば

400万とも言われる企業が存在するという

 

私は高校を出た段階からフラフラしてるから、

それこそ多種多様な仕事を経験しているけれど

仕事に性的指向は一切関係ないってことは、

働き始めればすぐにわかることなのよな

 

自分がホモであるからといって、

LGBTフレンドリー企業云々に限定して

就職活動を行うなんて、自分の可能性を自ら閉ざしているようにしか思えない

選択肢は無数にあるのだから、

LGBT云々の言い分を鵜呑みにしてその選択範囲を狭める必要性なんかどこにもない

 

絶対に無数の選択肢の中から「好きな仕事」を探した方がいい

幼い頃から「なりたかった職業」を目指すのもいい

 

芸能人になりたかったのならそれを目指せばいい

バスの運転手になりたかったのならそれを目指せばいい

料理人になりたかったのならそれを目指せばいい

アナウンサーになりたかったのならそれを目指せばいい

 

実際にどの業界にも一定数の当事者はいる

芸能人になんていくらでもいるだろうし、

実際に私自身が元バスの運転手かつ元調理師であり、

旅行会社の添乗員も駅の窓口業務もやっていたホモである

松浦大悟さんだって以前はアナウンサーをやっていた

ゲイだからといって諦める仕事なんて何ひとつない

 

LGBT就活」を意識しちゃう方は、

「本当のことを言えずに辛い思いをしてきた」という活動家の話だけを信じちゃうのだろうけど

当事者の大多数はふつーに働いているという現実も知っていた方がいい

 

だいたい、

「本当のことを言えずに辛い思いをしてきた」

活動家さんたちは結局会社組織に馴染めず、

退職して自分の会社なり団体なりをやっているのだ

 

どうして彼らの話だけを鵜呑みにして、

ふつーに会社員として働いている当事者の話を聞かないの?

そっちの方が圧倒的多数なんだよ

 

ふつーに働いている当事者なら、

みんなそれぞれの事情を抱え、いろんな悩みを持ち合わせている、っていう

あたりまえのことが分かってるはずなのよな

だからこそ、大半の当事者はLGBT云々に賛同することもなく、

ともに騒ぎ立てるわけでもない

 

本当に「ゲイであることをカミングアウトする」ことが、

「自分らしく働く」ことにつながるのか、

今一度冷静に考えた方がいい

 

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何より、今の御時世、

ゲイであることをオープンにしての就活なんてリスクでしかないような気がする

 

昨年の夏、LGBTを称する方々は

新潮45」に寄稿した自民党杉田水脈議員を徹底的に侮辱し、

自民党前で抗議デモまで行った

 

少なくともこれまではLGBTを称する方が何をやろうと、

世間の目はわりと同情的というか、

見て見ぬふりをしていてくれたところがあったように私は思う

 

しかしながら、昨年の騒動は、

騒動を引き起こしたのが立憲民主党尾辻かな子さんという国会議員だったこともあり、

単に杉田氏の発言に抗議するというよりは、

反自民」「反アベ」といった政治的な意味を帯びたものになってしまった

 

当然のことだけど企業の経営者にしても採用担当者にしても、

支持する政党があると思うのさ

 

で、自民党支持の経営者なり、

自民党支持の採用担当者なら、

あんな「差別云々」と大騒ぎし、「反自民」の立場を明確にした連中を

採用したいと思うだろうか?

 

私なら恐ろしくて採用できない(笑)