うちの旦那はオネエ様

地方在住、ホモのひとりごと

仕事に性的指向は関係ない

性的少数者(LGBTなど)の就職活動中の学生や、LGBTに関する取り組みに積極的な企業の人事担当者らが集まるイベント「RAINBOW CROSSING TOKYO」が21日、東京都文京区で開かれた。会場は約700人の参加者でにぎわった。

参加企業は、LGBTの消費者も意識したサービスや、社員の同性パートナーを配偶者と同様に扱うなどの施策がある大手24社。講演や個別のブースでの説明会で取り組みをアピールした。幅広いサイズの商品を展開することで、体の性別と異なる性別の人にも対応している丸井グループ採用課の北村文彦さんは「LGBTの方にも喜んでもらえる取り組みは大事。社内ではまだ制度を整えている途中だが、就活生に率直に現状を伝え、興味を持ってもらえたら」と話した。

LGBTの就活生は、同じLGBTの人の働く姿が見えにくいことで将来を描けなかったり、面接でハラスメントを受けたりと、困難に遭いやすい。電通の調査(2015年)ではLGBTに該当する人は日本の人口の約7%とされ、新卒就活生では3万人以上と推定される。

主催したNPO法人ReBit(リビット)の薬師実芳(みか)代表(28)は「思いのある企業と当事者が出会い、働く上での選択肢が増えることが、自分らしく働いて生きることにつながる」と話した。  LGBTに関するイベントでは初めて、厚生労働省経団連、連合の3者が後援した。【毎日新聞

 

こういった記事を読むたびに、

「何だかなあ」と憂鬱な気分になってしまうのは、きっと私だけではないと思う

 

いわゆる「LGBT」において、

実際に就職の際に困難があるのは「T=トランスジェンダー」の方だけでしょ

私みたいなホモ、つうか同性愛者にどんな困難があるの?

バイセクシュアルの方に、どんな困難があるの?

 

職場なんて仕事やって何ぼの世界であり、

誰が好きだ云々って一切関係のない話なんだよね

 

就職の際に性的指向をカミングアウトすることにより

自分が楽になるなんて考えている人は、

今一度冷静になって考えてみればいい

 

会社がどんなにLGBTに対する施策を進めようと、

実際にそこで働いている人たちみんなが理解してくれるかっていえば

「NO」だと思うのよな

 

LGBTの就活生の方々が、

LGBTに理解のある企業の採用試験を受けました、

面接の際に自分がLGBTであることを告げました、

人事の方は「ああ、そうですか」と言ってくれるかもしれない

LGBTの活動家連中に絡まれても面倒だと考えて採用してくれるかもしれない

 

けど、実際に一緒に働くことになるのは、

採用を決断してくれた人事の方や上層部の方ではないのよな

現場の人間であったりする

 

はっきり言う

仕事もロクすっぽできない人間に、

「僕は同性愛者なんです」って言ったところで、

現場の人間にしてみりゃ「はあ?」の世界だと思うよ

だってそんなの仕事には一切関係ない話だもん

 

会社にしてみれば、

雇っている社員が同性愛者であろうと、

熟女好きであろうと、

SM趣味であろうと、

スカトロマニアであろうと、

女装趣味であろうと、

犯罪に手を染めない限り、

仕事して何ぼであろう

 

「そんなのどうでもいいから仕事してくれ」

私が仮に上司なら絶対にそう言うけどね

 

今現在社会人として働いていて、

職場でカミングアウトを考えている方にしてもそうだけど、

仕事で何の結果も出していないのに

「自分は〜」なんて言っても単なる面倒な人間になっちゃうよ

 

会社は仕事をしに行く場なのだ

異性愛者が同性愛者かなんて、

会社にとってはどうでもいい話なのだ

 

広告

 

 

今回の衆院選で、懐かしい名前を見かけた

尾辻かな子さんだ

 

彼女は大阪府議会議員だった2005年に

「カミングアウト〜自分らしさを見つける旅」という本を出版された

 

2005年がどんな年だったかといえば、

総理大臣が小泉純一郎さんで、

愛知県に中部国際空港が開港し、

尼崎でJR福知山線脱線事故を起こし、

耐震強度偽装事件が発覚した年だ

  

私が恐らく「LGBT」なんて言葉を目にしたのは、

この本が最初だったのではないかと思う

 

人脈も知名度もなかった27歳のレズビアンである女性が、

ひょんなことから府議会議員に挑戦することになり、

ここではじめて親にカミングアウトして、

実際に府議会議員に当選、

パートナーと幸せな生活を過ごすところまで描かれている

 

私はちょうど彼女と同世代なんだけど、

 

この本を読んでからゲイバーなんかに顔を出すようになったと思われ、

要するに自分自身をようやく同性愛者として認めることができた、

一歩踏み出すきっかけを与えてくれた、

そんな一冊である

 

で、そんな彼女は2012年、国政進出を図る

 

私は彼女の選挙区でもないし、

この先はネット上の話にすぎないから真偽は定かではない

 

2007年に尾辻氏が参院選に挑戦したとき、

彼女は「レズビアン」であることを前面に出していた

しかし落選

 

2012年の衆院選もやはり「レズビアン」であることを前面に出していた

しかし落選

 

この後2013年に繰り上げ当選でようやく国政進出を果たすが、

2ヶ月後に行われた選挙には出馬せず

 

私はこの時点で尾辻かな子のことを忘れつつあったもので、

今回久しぶりに名前を拝見して驚いた

小選挙区では敗北したものの、比例で復活当選を果たした、ということ

 

旦那も「久しぶりに名前見た」なんて言っていた

 

で、これもネット上の話にすぎないが、

今回の選挙戦で彼女は「レズビアン」であることを伏せていたという

実際に尾辻氏のサイトを見てみると、

トップメニューに「尾辻かな子とレインボーネットワーク」という項目はあれど、

ここには自身がレズビアンであるとは書いていない

 

トップページ最下部のバナーにようやく「LGBT」に関する項目が出てきて、

ここをみればようやく彼女自身がレズビアンであることが分かる

 

さらに「決意」をクリックすると、以下のような文面が出て来る

 

私が政治に関わるようになったのは、大学時代の議員インターンシップでした。遠い存在だった自治体議員の活動に接して、社会が変わるのではなく、変えようと動く人がいて変わっていく社会の姿を目の当たりにしました。28歳の時大阪府議会議員に。世襲でもない、若い女性が政治の世界に挑み、最年少議員として活動させて頂きました。次に国政に関わりたいと、参議院議員選挙に挑戦。繰り上げ当選し、短いながら参議院議員として国政に関わりました。自治体議員としての経験、国会議員としての経験は即戦力として国会で働くことができます。

参議院議員に繰り上げ当選までの間に、介護現場で働きました。低賃金でしたが、仕事のやりがいはとてもありました。専門的な相談支援に活動を広げたいと、働きながら通信教育で社会福祉士を取得しました。福祉の現場の待遇の悪さ、それが離職率の高さになっている現実、誰もが安心して地域で年を重ねるためには、まず働く人の安定が必要です。現場を知り、現場の声を届け、制度を変えていく。医療、介護現場に携わってきた社会福祉士介護福祉士として、安心して暮らすことができる社会保障制度の確立、共生と包摂、すべての人に居場所と出番がある社会の実現に向けて頑張ります。

政策|尾辻かな子公式WEBサイト

ここにも自身が同性愛者であることは触れられていない 

 

要するに彼女は分かったんだと思うのさ

政治の世界に同性愛者であることは関係ないってね

 

政治家にとって大事なことは政策であり、

自身の性的指向なんて一切関係がないのだ

 

外国の政治家や俳優がカミングアウトして注目されるのは、

いずれも「実績をあげた」人たちだから感銘されるのだ

ところが日本の場合はこれが逆になっていて、

「カミングアウト」があって初めてその人を知るという方が大半ではなかろうか

 

活動家連中にしろ、

レズビアンを自称しているタレントにしろ、みんなだ

あくまで売名のために「カミングアウト」を利用している、

そんな風潮になっている

 

でも違う、

結果を残した人間がカミングアウトするからこそ、

多くの当事者に希望や勇気を与え、

社会の理解につながっていくのだ

 

たぶん、尾辻氏はそんなことに今回気付いたんじゃないかと思う

 

今後、彼女が国会議員として実績を残し、

それこそ大臣クラスまで登りつめました、

ここで「カミングアウト」すれば、

それは多くの人に感銘と勇気を与えることになると思われる

 

立憲民主党というのが気に入らないけれど(笑)

私は彼女を一人の政治家として、応援していってあげたいと思っている