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うちの旦那はオネエさま

地方在住、ホモのひとりごと

好きな俳優が引退した

昭和61年12月9日、

お笑いタレントのビートたけしさんが、

たけし軍団のメンバーをひきつれて

写真週刊誌フライデーの編集部を襲った

 

私は意外と昔からたけしさんのファンで、

生まれて初めて自分の小遣いで買ったのが

たけしさんと松方弘樹さんがデュエットした

「I'll Be Back Again... ... いつかは」っていう

シングルレコードだったし、

彼が主演した映画、

「哀しい気分でジョーク」なんて、

未だに邦画の最高傑作だと思っている

 

そんな彼が当時交際していた女性に対する

強引な取材に抗議して、

編集部に乗り込んでいったのが

いわゆる「フライデー襲撃事件」だ

 

普段は穏やかな顔しかみせないたけしさんが、

襲撃後の会見で

こんな恐ろしい表情をする人だったのかと、

驚いたような記憶がある

 

しかしながら当時小学生だったか中学生だったかの私は、

ここまでたけしさんを追い込んだフライデーとは何ぞや、

みたいな思いがあった

 

いくら相手が芸能人であれ、

人のプライベートを暴いて商売するなんて、

買う人も買う人だけど、

どうにかしている

 

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事件当時もフライデーの取材は問題視されていた

けど、平成の世になっても

やることなすことは根本的に変わっていない

 

襲撃事件から30年、

フライデーは私の好きな俳優を引退に追い込んだ

 

薬物疑惑が真実なのか、

そんなことは分からないし、

仮にそれが事実であるなら、

警察にお任せすればいいだけの話しであり、

そんな様子を写真に撮って

「スクープ」云々って、

根本的に間違っているだろう

 

そして今回はこの報道がきっかけで、

彼のセクシュアリティな部分がクローズアップされてしまった

 

彼がホモだのバイだのいうのは、

ずっと以前から言われてきたことではあるが、

少なくとも彼自身の口からそのことが語られなかった以上、

本来ならそれ以上詮索すべきことではないだろう

 

2丁目云々の話しだって、

しょせんはどっかの週刊誌から出てきた話しにすぎない

 

恐ろしいのは、

一度その手の報道がされると、

何となく「そんな目」で見てしまう、

ということだ

 

以前も書いたかもしれないけれど、

自分が勤めていた会社には、

30代の独身男性社員をかたっぱしから

「あいつはホモだ」の「マザコンだ」のと仕立て上げる、

迷惑極まりない上司が存在した

 

一度耳にしてしまうと、

「もしかして」と思ってしまう人間が多いのではなかろうか

私だってついそんな風に思ってしまったのも事実である

そういったことを感覚的に植え付けられると、

もはや排除不能の世界になる

 

それくらい、

言葉や文字っていうのは圧倒的な力がある

 

先の俳優がホモがバイかなんて、

彼が公言していない以上は、

触れてはいけない話しなんだと思う

 

けど、

世間はもう、そういった目でしかみないわな

 

芸能人の方々だって、

テレビや映画に出ることを仕事としている訳で、

セクシュアリティな部分なんて一切関係なかろうか

 

彼らにも当然、プライベートはある訳で、

そういったことを暴いて商売するなんて、

根本的に間違っていると思う

 

不倫や浮気報道なんて多々あるが、

それだって多くの仕事には関係ない話しだわな

 

そんなもん、

芸能人だろうが一般人だろうが

「よくない」レベルの話しで、

犯罪でもなんでもなく

わざわざ写真週刊誌が盗撮するなんて必要はいっさいない

 

思うについ一昔前まで、

芸能人のスキャンダル云々っていうのは、

日中のワイドショーやスポーツ紙、週刊誌で報じられるだけだった

 

ワイドショーなんて大多数の人間は

仕事をしている時間帯であり、

ほとんど見ることもなかったし、

スポーツ紙や週刊誌だって、

お金を払わないとその情報を耳にしたり目にすることはなかった

だから無関心な人は無関心でいられた

 

ところが今の御時世、

小学生からじいさんばあさんにまで、

手にしたスマホに無数の情報が飛び込んでくるようになった

 

ニュースをチェックしようと、

ヤフーにアクセスすれば、

芸能人のスキャンダル数知れず

 

これだけ個人情報がどうのこうのだの、

テレビじゃ通行人にモザイクかけたり、

いろいろやっているにも関わらず、

どうして芸能人のプライベートに踏み込むことは許されるのか、

自分にはさっぱり理解できない

 

フライデーに限らず、だけど、

芸能ゴシップ誌なんて、

みんな廃刊すればいい

 

私の好きな俳優が仕事を失ったのだ

報じた側にもそれなりの報いを受けてもらわないと、

本当にやりきれない

 

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