うちの旦那はオネエさま

地方在住、ホモのひとりごと

オッサンとオジサン

40過ぎた自分がこういうのも何だけど、

僕は自分勝手なオッサンが大の苦手である

 

先日、JRの駅に行ったら事故で電車が止まってて、

そんな激しくでもないけど

若い駅員に詰め寄ってるオッサンがいた

 

最近も近鉄だったっけ、

駅員さんだったか車掌さんだったかが

客に詰め寄られてホームから飛び降りた、

なんていうことがあったけど、

その時の状況はよく分からんが、

僕が見ててこういった場でクレームつけてるのは、

たいがい40代以上のオッサンである

 

40代以上でもまともな方は、

こんな時、

「仕方ない」と携帯で会社や取引先に連絡を入れたりする

 

待ち時間が生じたならビジネスの新規事案を考えるのもいいだろうし、

ここぞとばかりに普段読めない小説を読むのもいい

 

こういったことができる方はオジサンと呼びたい

ところがオッサンはそういったことができない

文句を言わないと気がすまない

 

この時も必死で応対していたのは

わりと可愛い顔した20代の男の子だったもんで、

つい注目して見てしまったが、

彼にしてもいい社会勉強になるとは思うし、

素敵なオジサンを目指してほしいものだ

くじけずに頑張って欲しい

 

僕もかつて駅員をやっていた

何か起きた時、必ず言い寄ってくるのも

やっぱりオッサンばかりだった

 

運休にしろ、ダイヤの乱れにしろ、

何かが起こるというのは必ず要員がある

 

明らかに運輸機関側に問題がある場合

(例えば車両故障とか)だったら、

僕らも誠心誠意謝るし、

振替輸送の手配やきっぷの払いもどしなんかも、

スムーズに事が進むようにやるけれど、

事故や天候の関係で詰め寄られたところで、

はっきり言ってどうしようもないのが事実だったりする

 

若い方なんかは

「しゃーない、待ってます」ですむ方が多かったが、

「何とかしろ」だの「すぐ動かせ!」だの

そんな言いがかりをつけてくるのはたいがいオッサンであった

 

どうもオッサンつうのは、

自分を中心に地球が回ってると思ってる方が多いようである

 

僕らとしても絡まれるのは面倒だし、

早く動かして欲しいと願うけれど

動かしたいけど動かせない

これは「しゃーない」話しであって、

駅員に詰めっ寄ったところで何もかわらない

 

にも関わらず、オッサンはキレる

 

そんな時、

「今この人がいなくてこの人が勤めている会社は平和だろうな」

なんて思うようにしていた

 

さらにオッサンというのは、

自分に非があっても逆ギレする

 

たとえば、きっぷの紛失

 

僕が働いていたところで多かったのが、

往復きっぷの紛失である

きっぷを失くせば書い直す、

こんなの当たり前の話しである

 

運輸機関にはたいがい「再収受」っていうシステムがあって、

きっぷを失くせば買い直してもらい、

後日見つかれば払い戻しをする、

そんなルールになっている

 

若い世代や女性なんかは

「自分が悪いんだし」と素直に応じてくれる

これで文句をつけてくるのもたいがいオッサンである

 

「10人来て俺だけ失くしたンだ、何とかしてくれ」

 

ハア、そうですか、お買い求めください、

としか駅員としては言えない

にも関わらず、ブチ切れる

 

何年か前のちょうど今頃の季節だったと思うが、

1人のオッサンが改札口の前に立っていた

 

改札口なんて寒いし、

ホームには車両も停車している

暖房の利いた車内で待っていてもらった方がいいよな、

そう考えた僕は早めに改札をすることにした

 

ところがこのオッサン、

きっぷが見当たらないと騒ぎ出した

 

きっぷがない以上、駅員(僕)としては改札口を通すわけにはいかない

 

オッサンは財布を広げ、

カバンの中のものを床に広げ始めた

けど見つからない

 

「ポケットの中とかないですか」

するとこのオッサン、

「なあなあ、兄ちゃんよ、俺はここまで来てるンだ。往復で買ってるに決まってるだろが、乗せろよ」

などという

 

「無ければ買い直してもらうしかありません。車内で見つかれば降りた駅で後で払い戻ししますンで」

僕は極めて穏やかに言ったつもりであるが、

このオッサンは逆ギレして、

意味不明の暴言を吐きながらきっぷを捜し続けた

 

「おまえは非常識だ」「社長に訴えてやる」

「名札見せろ、ネットでばらすぞ、おら!!」

どうぞご自由に、好きにしたらよろしい

僕は名札を示し、フルネームで名前を告げた

 

10分以上、僕はひたすら暴言を浴び続けながら、

他のお客さんの改札を続けた

 

そんでもって、最終的にきっぷが見つかったのである

くしゃくしゃに丸まった状態で

 

僕は券面を確認して

「ありがとうございます。お気をつけて」と

入鋏して改札口を通ってもらった

 

改札口を通ったオッサンは、

振り返り、

あっかんべーをしながら、

駅中に響きわたるような声で

「バーカ、このクソチビ!」

と言い残してホームへ消えていった

 

駅務室に戻ると、

小窓から眺めていた駅長が

「いやー、おまえよく耐えたな。駅長呼べって言われたらどうしようかって思ってたンだよ」

などと言う

 

何てことはなくこの駅長もオッサンである

トラブルが起きると客相手に逆ギレする

そんな光景を四六時中見てるから

駅長を呼ばずにただただ耐えただけの話しだ

 

それから数年がたち、

僕自身がそんなオッサンと同世代になった

 

人の振り見て我が振り直せ、なんて言葉があるが、

まさにそのとおりだと思う

若いホモに「素敵なオジサン」と言われる

ホモでありたいと日々願っている

 

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