うちの旦那はオネエ様

地方在住、ホモのひとりごと

倦怠期のホモカップル、映画「怒り」を見る

私と旦那はひとまわり年齢が違うこともあるのだろうが、

物事に対する考え方や見方、

趣味嗜好にいたるまで、

おもしろいほどに違う

 

食事にしても

私はオヤジさんやおばちゃんがやってるような大衆食堂が好きだけど、

旦那はレストランやカフェを好む

 

日常生活においても

私は酒もたばこもやるがギャンブルは一切やらない

けど旦那は酒もたばこもやらぬがパチンコ大好き人間である

 

私はゲームの類を一切やらないが

旦那はひたすらゲームをやっている

 

共通の趣味など旅行くらいしかないが、

私は町並みをウロウロしたいと考えるのに対し、

旦那はどっかでゆっくりしたいと考える

 

こんな2人が一緒に暮らしていて楽しいのかと

思われるかもしれないが

これだけ違うからこそ楽しいのだとも思う

 

ま、こんだけ違う2人なもので、

映画なんかの嗜好もぜんぜん違う

 

一緒に暮らす前は相手の趣味に合わせて映画を見に行ったりしたが、

いまとなってはそんなこともない

私はだいたい1人で見に行くし、

旦那は友人と見に行くのがパターンになっていた

 

f:id:gayyanenn:20190604185812j:plain

 

その日は珍しく2人とも家にいて、

私は「映画でも見てくるわ」と言った

こうなると旦那はだいたい「パチンコでも行く」となるのだが

珍しく「何見るの」なんて聞いてきた

 

「怒り」って映画、

私は言った

「あ、そう」

興味が失せたのか旦那はスマホに目を落とした

 

「ブッキーがホモ役だってさ」

次の瞬間、旦那は

「私も行く」と言った

 

年下の男が好きな私は妻夫木聡さんなんて思いっきりタイプの男である

逆に年上好きの旦那にしてみればやはり妻夫木聡さんって、

憧れの存在みたいなのね(笑)

 

f:id:gayyanenn:20160922082001j:plain

 

週末の映画館は3分の1程度の入りだった

 

派手な作品でないわりにはまずまずの入りのように思えた

私が見たい映画なんていつも数人の観客しかいないから

意外といえば意外な光景

 

よく昔から「女優はラブシーンをこなすと一皮むける」

そんな言葉を耳にする

実際にそうだと思うけど、

俳優に関しては「ホモ役」をいかに演じれるかだと思う

 

この「怒り」という映画では

妻夫木聡さんと綾野剛さんがホモカップルを演じているが、

ちょっとした仕草や一言が非常にリアルに描かれていた

「オネエ」でないこともまたよろしい(笑)

 

とはいえこの映画は決してホモだけを描いた映画ではなく

3つの物語が同時進行していく

 

ちょっとぶっ飛んだ宮崎あおいさん、

すっかりオバサン役が板についた池脇千鶴さん、

フツーに漁港にいそうな渡辺謙さんと松山ケンイチさん、

沖縄の青い海が似合う広瀬すずさん、佐久本宝さん、

謎の男を演じさせれば無双状態の森山未來さん、

たまにはミュージシャンとしての姿もみたいピエール瀧さん、

みんな「代役」が思いつかないほどしっくり来てた

 

幸福というのは「信じる」ことの上にあり、

「信じる」こととははかないまでに脆い

けど「信じる」ことをしなければ幸福なんて訪れない

 

決して派手な作品じゃないけれど、

恋人がいないと嘆く方や

私らみたいな倦怠期のカップル(同性、異性かかわらす)は、

映画館で鑑賞する価値があると思う

 

まー、それにしても、

妻夫木さんと綾野さんの絡みは艶めかしかったわー

おじさん(私)、久々に「ムラムラする」って

感覚を味わったわ(汗)