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うちの旦那はオネエさま

地方在住、ホモのひとりごと

くれぐれも「ホモっぽい」なんて言わない方が身のためだ、気になる人には聴こえてる

僕の働いてきた職場では、

「うぜえンだよな、あのデブ!」

などといった言葉を平気で吐く悪い上司が、

必ずいた。 何人もいた。

 

ま、傍からみれば、

「あなたも結構おなかヤバいですよ」 と

忠告してやりたくなりたくなったりしたが、

面倒なので言わない。

 

「うざいンだよな、◯◯部長」程度ならまだいいが、

「デブ」だ「ハゲ」だ「ホモ」といった言葉が必ず続く。

 

ま、思ったことをすぐに口にしてしまう人である。

関わりたくないが上司なもので仕方ない。

 

さて、こういった言葉を口にする以上、

そこには必ず誰かがいる筈だ。

部下かもしれないし、同期かもしれない。

 

その場で同意を得ようとしているのか、

笑いをとろうとしているのか、

ただ怒ってるだけなのか、

ま、いずれかであるとは思う。

 

これが会社内だと、

部下の側からしてみれば、

「また始まった」程度で聞き流せたりもする。

 

しかし、

こういった方々の最大の問題点は、

駅であろうが電車内であろうが居酒屋であろうが、

何処でも同じような言葉を発してしまうところにある。

その他大勢の方がいるところで、だ。

 

普段の生活において、他人の会話など、

そんなに気になるものではない筈だし、

聞こうともしないものだと思う。

 

ところが、気になると、聴こえる。

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例えばファミレスで食事をしていて、

普段なら隣の席の会話など気にならないはずだ。

自分に話し相手がいれば、誰が居たかすら分からない。

しかし、隣がおばちゃんのグループであったとして、

少しでもうるさいと感じてしまえば、

やけにおばちゃんたちの言葉が聴こえてくる。

 

一度気になると、どんどん気になる。

 

それこそ一時社会問題にまでなった、

電車内でのイヤフォンの音漏れなど際たるものではないか。

 

一度気になり出すと、どんどん気になる。

不愉快になる。

イライラする。

 

さて、

僕は普段から人前で 「ハゲ」だ「デブ」だ「ホモ」だ、

そんな言葉を口にする人が大の苦手である。

どんなに見知らぬ人が発した言葉であれ、気になる。

 

そしてそんな言葉を発している人間が、

明らかに自分より年上の方であったりすると、

「いヤーあなたも随分髪の毛きてますよ」

なんて思いながらニヤつくことにしている。

  

そういった言葉を発している人間が、

どんなにイケメンであったとしても(笑)

あー、ヒトとして最低な奴だなーと思ってしまうし、

何だかガッカリしたりもする。

 

そして何時も思うのだ。

 

僕にそういった会話が聴こえている以上、

気になる人は必ず聴こえている、と。

 

無神経な方は「デブ」や「ハゲ」といった言葉を平気で口にする。

 

あなたのまわりで「太った方」を思い出してほしい。

あなた自身かもしれないし、

奥さんかもしれないし、

父親かもしれないし、上司かもしれない。

 

では続いて「髪の薄い方」を思い出してほしい。

これも簡単なことだろう。

では、「太っていることを気にしてる人は?」

となると「ん?」となるだろう。

 

例えば特に若い女性など、

パッと見た目はやせているにも関わらず、

当人は太っていることを悩んでいた、

なんてことはザラにある。

 

昔の新聞を見ていたら、

体重が40キロ代の女性が肥満を苦に自殺した、

なんて記事もあった。

 

同じく「髪の薄いことを気にしている方は?」

となると「ん?」となるだろう。

例えば若い男性などで、

父なり祖父なりが薄毛であると、

少し抜け毛が増えてきただけで異常なほど恐怖に感じたりする。

ま、二十代の頃の僕である(笑)

 

そんな訳で「悩み」は見えない。

例えば会社において、

無神経な同僚は上司を批判する時、

「あのハゲ、なにか脂っこくて臭いんだよ、 あれだけ太ってるからずっと汗かいてるンだよな」 などと言う。

 

その場で笑いをとろうとしているのか、

何が言いたいのやらさっぱり分からない。

しかし、 僕の父親などはまさにハゲであり太っている。

 

少なくとも僕は、いい気がしない。

それではこれを同性愛者に置き換える。

馬鹿な同僚は 「あいつ何かホモっぽいンだよな。気持ち悪いンだよ」 などといったことを会社内で普通に言う。

 

僕は自分が同性愛者であることについては悩んでいない。

ちゃんとそうであると受け入れているからだ。

だから「アホやな、こいつ」くらいにしか思わない。

しかし、受け入れていない人も存在する。

 

同性にしか興味がないと分かっていながら、

それはおかしい、

いや一時の気の迷いだ、

異性が好きな筈だ、、、、

そんな訳で、 ホモのコミュニティに足すら踏み入れることができない、

自分を同性愛者として認めたくない、、、

これもまた二十代の頃の僕ですな(笑)

  

で、同僚の言葉が自分に対して発せられた言葉でないと

分かっていても焦るだろうし、

絶対にばれないようにしなきゃと冷や汗も出るだろう。

 

さらなる問題は当事者でなくとも

家族に同性愛者がいることで悩んでいる方も いるってことだ。

 

僕は親にカミングアウトをしている。

 

けれど「ホモなんだ」とカミングアウトはしたが、

同性愛について何の説明もしていなかったため、

母親などは、

「自分の育て方が悪くて、息子が同性愛者になってしまった」

と、ずっと思っていた。

 

この一言を聞いた時は慌てたし、焦った。

「僕はホモなんだ」

「ああ、そうか」

ではすんでいなかったのだ。

少なくとも「親」は。

 

そして自分を責めていた。

 

これは兄弟にでもあてはまるだろう。

例えばいきなり実の兄貴から、

「俺、ホモなんだよ」と言われたとする。

恐らく、あなたは動揺すると思う。

 

しかし、言った兄貴の方は、

自分がホモであると認めているからこそ、

そんなカミングアウトができる。

しかしあなたにしてみれば

「ああ、そうなんだ」ではすまないはずだ。

恐らく動揺する。

 

兄だけではない、

姉、弟、妹、 父、母、息子、娘、

家族の誰かに言われたら、

間違いなく動揺する(と思う)

 

例えば親戚の集まりなどで、

「おたくの息子、まだ結婚しないの」と、

僕の母が言われたとする。

 

僕がカミングアウトする前なら

「そうねえ、縁がないのよね」と、 サラリと言えた筈だ。

実際にそう思っていたかもしれない。

 

しかしカミングアウトされた後なら、

「縁がないのよね」とはサラリと言えない筈だ。

まして「実はホモで同棲してるの」

とは到底言えないであろう。

 

やはり余計なものを背負わせてしまったと反省している。

同性愛者の皆さん、

決してカミングアウトなんていいもんじゃないんですよ、ほんと

 

さて、先に戻る。

馬鹿な同僚は 「あいつ何かホモっぽいンだよな。気持ち悪いンだよ」

などといったことを会社内で普通に言う。

実際、 その場に同性愛者はいなかったかもしれない。

みんなそれで笑ったかもしれない。

 

しかし、 隣で仕事をしているパートの女性が、

息子がホモと知って悩んでいることだってある。

派遣の女性が、 妹がレズビアンであると知って悩んでいることだってある。

 

同性愛者である当事者以上に、

家族にとっては大きな問題なのだ。

 

あなたのまわりに同性愛者も、

家族に同性愛者がいることで悩んでいる方は必ずいる。

そこにいる、いないは関係ない。

 

まさに口は災いのもと。

会社内でも仲間内でも余計なことは言わないに限る。

気になる人には聴こえてる。

絶対に。

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