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うちの旦那はオネエさま

地方在住、ホモのひとりごと

ホモにとって迷惑な上司の使い方

僕が30代を過ごした会社は、

割とみんな若いうちに結婚していた。

持ち家率も高い地方だったので、

20代で家を持つなんてザラだった。

 

そんな訳で30代の独身などは割と目立つ。

 

実家から通っている同僚など、

当時の課長に言わせれば

ほぼ「マザコン」か「ホモ」にされていた、

といってもいい。

全くもって迷惑な上司である。

 

さて、この課長はとにかく

「おしゃべり」な上司であった。

余計な一言を発するだけではなく、

言い続ける訳だ。

 

この課長が何か言い出したとしても、

みんな「また始まった」程度にしか受け止めない。

しかしどうしても余計な意識を植え付けられてしまう。

 

課長が別部署のEさんを

「あいつマザコンぽいよなー」 なんて言えば、

今までそんなこと考えたことがなかったとしても、

実際にEさんに会った時、

「マザコンなのでは?」と考えてしまうものではないか。

本当に迷惑な話だ。

 

存在自体が害虫と同じである。

 

そんな訳でこの課長がいないと妙に静かでホッとする。

しかしそんな時には、

「お、今日は妙に静かだと思ったらうるさい課長休みかー」

などという迷惑な上司が必ず現れたりするのだけれど。

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さて、僕も一人暮らしをしているとはいえ、

30代だったし、当然独身である。

こんな上司に「実はホモじゃねーの」なんて言われれば、

一瞬で会社中の人間に、そういった色眼鏡で見られてしまう。

 

そもそも誰も僕のことを同性愛者だと思っていないから、

僕の前で好き勝手言っている訳である。

世の中は同性愛者に対する差別や誤った偏見で満ちている。

余計な印象を与えるのは避けたかった。

 

逆の言い方をすれば「女性好きなエロ男」

である印象を与えればいい、とも言える。

 

例えば社員旅行だ。

この会社は9割方男性社員であったこともあるが、

宴が終わるとみんなやたらと風俗に行きたがる。

この時も当然のように課長が誘って来た。

 

「おい、行くぞ」と、 完全に助平親父の顔で。

ニヤニヤと。

さて、僕はホモな訳であるからして

一般男性向けの風俗など興味もないし行きたくもない。

 

しかし、この時はこの「迷惑な上司」の

口の軽さを利用することにした。

「行きます、行きます。いいとこ知ってるんですか?」

てな具合で他の同僚と共にひょいひょい付いて行った。

 

実際店内に入ると正直言って苦痛以外の何者でもない。

一生懸命尽くしてくれる相手方にも申し訳ない。

翌朝には僕が風俗に行ったことが、

参加した全員に知られていた。

 

これだけで僕は「あの時◯◯課長と風俗に行ったエロ男」 として

まわりに認識される。

さらにこの上司に関していえば、

風俗の費用を全額出してくれた。

意外と太っ腹な方であった。

 

当時の僕には遠距離ではあったが恋人もいた。

無論「彼氏」だ。

「彼氏」と旅行に行けばちゃんと職場に土産を買って行った。

「彼女」に置き換えて話すなんて簡単なことだ。

これだけでちゃんと「女性」の恋人がいると認識してもらえる。

 

「そろそろ結婚しないの?」と課長は言う。

「だって結婚して課長幸せですか? いっつも奥さんの悪口ばかり言ってるじゃないですか」

なーんて適当なことを言っておけば迷惑な上司もたいがい黙る。

こんな感じで迷惑な上司というのは、

考え方によっては使い道があると言える。 

 

うだうだうるさい奴も

適当にあしらってやりましょう(笑)

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